夏至(げし)

紫陽花園

空梅雨だった四国にもようやく雨が降った。
五月雨、恵みの雨であるが、これで渇水が解消されたわけではない。
もっと降れ。

紫陽花と競ひまさるや七変化 (水原秋櫻子)

紫陽花、雨がよく似合う。
梅雨の花である。


新種


陽熱至極しまた、日の長きをいたるなるを以て也(歴便覧)

今日は二十四節気の一つ「夏至」です。
この日、北半球では昼が最も長くなり、当然ながら夜が最も短くなる。
陽熱至極とはいえ、梅雨の盛り、日照時間は短いことも多い。
当地の日の出は4時52分、日の入りは19時19分である。
今日の日照時間は殆どない。

夏至から11日目は「半夏生(はんげしょう)」。
雑節であり、七十二候に一つ、夏至の末候でもある。
梅雨の終わり、田植えの終わりの目安とされている。

関西地方では大地に根付くようにとタコを食べる習慣がある。
讃岐では以前紹介したように、新小麦で作った「禿だんご」と「うどん」を食べる。
「半夏生餅」というところもある。
愛知県では夏至の日に「イチジク田楽」を食べるという風習がある。
焼さば、きなこ餅とというところもあり、地方によって様々だ。

北欧では、夏場の日の長い期間を大切にしする。
「夏至祭」を行い、国民の祝日としている国もある。

日本では三重県二見浦(ふたみうら)、夏至の時期だけ夫婦岩の間から
朝日が昇ることから「夏至祭」が行われます。
讃岐小豆島の八十八か所霊場の一番札所、洞雲山では岩肌に太陽の光が
観音様のように見える「夏至観音」が現れます。
ありがたい姿をひと目拝みたいと、毎年お遍路さんたちが大勢参拝に訪れます。

これからが夏本番。食べ物も傷みやすい季節です。
夏至の日は「冷蔵庫の日」でもあります。
でも過信は禁物です。

◆「七十二侯」◆

●初候(二十八候)乃東枯(なつかれくさかるる)
 乃東とは「うつぼ草」の事で、夏に枯れる草と書いて「夏枯草(かごそう)」とも
 呼ばれる植物。その花が黒ずみ枯れたように見える頃。
 枯れゆく花に思いを寄せた、古人の優しさを感じる言葉です。

●次候(二十九候)菖蒲華(あやめはなさく)
 あやめの花が美しく咲き始める頃。
 花菖蒲のことです。

●末候(三十候)半夏生(はんげしょうず)
 半夏が生え始める頃。「半夏」は「烏柄杓」(からすびしゃく)の異名。
 この烏柄杓が生える頃。田植えを終える目安とされました。
[ 2017/06/21 08:48 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)

五百羅漢 戯画戯語

窪田 羅漢

中川義博大兄から、長年のご友人であった仏教版画家「窪田東堂」氏の著。
「羅漢 戯画戯語 春夏秋冬」を頂いたことを、先月5月30日に紹介した。

羅漢(らかん)とは、阿羅漢 (あらかん)の略称。
仏教において、釈迦の教えを受け、人々から尊敬や施しを受けるに相応しい
聖者(資格のある人)のことである。

五百羅漢とはその500人の弟子ということである。
羅漢信仰は平安時代に日本へ伝えられたと言われ、鎌倉時代以降、隆盛をみた。
特に江戸時代以降、各地に彫像や絵画がつくられて、全国規模の隆盛を見せた。

窪田氏が彫った版画は剃髪し,袈裟を着た僧形で表わされている。
「戯画」というだけあって、太っている者、痩せている者、天空を仰いでいる者、
笑う者、泣く者、怒る者、おとぼけや困った顔など、
一体一体がさまざまな面相と姿態をしており、喜怒哀楽の表情は見ていて面白い。

「戯語」も含蓄がある。ふざけた言葉はない。
500全てそれぞれが名言である。
全て紹介したいが、私が生き方と共鳴したベスト15を挙げる。
1の「あの世でも・・」 は中川大兄も意見一致であった。

1. あの世でも、お国訛りと、醤油豆と、うどんでお願いします。
2. やるなら今しかない。一大事とは、今日、只今のこころじゃ。
3. 知る者も、好む者に敵わず、好むとて楽しむ者に勝てぬ。
4. 絵がある。詩がある。そんな言の葉を祈り継ぎ、語り継ぎたい。
5. 気付く、忘れる。気付く、忘れる。気付いて、生涯が勉強。
6. 人間は尊厳の紡ぎ物。人間は感性の染物。人間は習慣の織物。その包物。
7. どなた様にも一会の縁。座らさせていただいた石にも合掌する。
8. 好いことも、悪いことも、何時までも続きはせん。それを無常という。
9. 生き方が少しわかり、時を惜しむ笹船の流れが速くなった。
10. 淡いものは嬉しい。土地の地味が食える。季節の温度が食える。
11. 花鳥に遊ぶ。山水に遊ぶ。風月に遊ぶ。自分にだって遊ぶさ。
12. 今生は病む生。口から心から、大事をとる習慣を身につける。
13. 才能は誰にもある。どこで活力をつけて、発揮する場を持つかだけや。
14. 自分の中に、自分の知らん自分を見付けたら、それが自分の可能性や。
15. 年齢を尋ねてはおらん。どこを歩いて来たかを聞いておる。

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NO4NO5NO6
[ 2017/06/20 10:10 ] 作品 | TB(0) | CM(0)

忖度(そんたく)

「忖度」
今年の流行語大賞の候補になるのは間違いないところであろう。

今日は「父の日」、娘から半袖シャツが届いた。じいじになっても父であったか!
昔は“父の心を忖度する”などと使われていたが、今日では影を潜めた。

ところが森友学園元理事長、籠池泰典氏の
「安倍首相または夫人の意志を忖度して動いたのではないかと思っています」
発言から急にクローズアップした。
“忖度まんじゅう”まで出る始末だ。

「忖」の「忄=りっしんべん」は「心」の字を立てて偏にしたもので、人の心をはかること。
「度」を“たく”と読む時は“はかる”こと。
何れも「はかる」である。

“人の心を推しはかる”、日本人の心、言葉は難しい。
“目は口ほどに物をいう”“以心伝心”という諺があるが、他国の人には分かりにくい。
どう訳すのであろうか?

同一民族で価値観が同じ社会だったからこうした言葉も出来たのであろうが、
「言わなくてもわかるでしょ」という道理は今では通じない。
小学生に“掃除しろ”と言っても“なぜ?”である。
なぜしなければならないのか、という説明がいる時代なのである。

政治や官僚などの世界ではこうした感覚が色濃く残っているのではないか。
しかも責任転嫁、正義はゆがめられる体たらくである。
上に立つ人は「忖度される」側であることをしっかり自覚すべきである。

心をはかることは何も悪いことではない。
皆さん方がすることは、上のご意向ではなく、国民の心を忖度することだ。

国会は奇妙な幕引きで事実上閉幕した。
これで国民の心を忖度したと言えるだろうか?
柝を打つのは早い。
これでは政治不信が深まるばかりである。
国民を甘くみたら必ずしっぺ返しを食らう。
政府は説明責任を果たすべきである。
[ 2017/06/18 11:18 ] コラム | TB(0) | CM(0)

嘉定・嘉祥

梅雨入りしてから全く雨が降らない。
紫陽花も曇りがちに見えます。
四国の水がめ早明浦ダムの16日現在の貯水率は64・3%。
平年と比べ20%も低い。
今日にでも取水制限を始めるという。
梅雨だのにどうして? 夏場が心配だ。

嘉定水無月を感じる和菓子7種盛り

昨日は「嘉定(かじょう)喰い」の日、「嘉定」とは「嘉祥」とも書く。
「おめでたいしるし」の意味である。
16種の菓子類を神前に供え、後におろしてから家族揃って食べる。
招福と厄除けを祈る行事である。

起源は平安時代初期の西暦848年(嘉祥元年)、仁明天皇(第54代天皇)により始まる。
旧暦6月16日に執り行われるようになったのは室町時代からである。
広く一般庶民に普及したのは江戸時代といわれている。
江戸幕府では16の1と6を足して「七菓祥」としたが、「嘉定喰い」は重要な行事であった。
明治以降衰退し今日では知る人もいない。

全国和菓子協会では復活させようと1979(昭和54)年6月16日を
「和菓子の日」と定め、様々な行事を展開している。

皆さん和菓子はお好きですか?
コンビニでも「和スイーツフェア」開催していましたね。
口にされた方も多いのではないでしょうか!


きょうちくとうきょうちくとう2

夾竹桃白きにひかれ仰ぎ見る(藏本博美)
[ 2017/06/17 07:29 ] 記念日 | TB(0) | CM(0)

シラス漁

パッチ漁 三本松港(4時半)

夜明けとともに「夫婦船」と寄り添うように1隻が、次々と出港ている。
シラス漁船である。今最盛期を迎えている。
この辺りでは毎年5月20日に解禁になり、梅雨の訪れとともに漁獲量はピークを迎える。
今年は開始が例年より10日ほど遅れたものの、漁獲量は不漁だった昨年よりも2~3割多いという。

シラス漁は、網を引く10トン未満の船2隻と魚を運搬する船1隻 の3隻で行う。
昭和初期に徳島市津田港の地引網業者が考案した漁法である。
海中の表層から中層を2隻の漁船で魚群を囲むように投網し、平行に600mを引網する漁法で「パッチ網漁」と呼ばれる。
網全体の形がズボンの下にはくパッチ(股引き・ステテコ)に似ていることから、この名が付けられた。

シラス、美味しいですね。瀬戸内海の名品です。
イワシだが、正確にはカタクチイワシの赤ちゃん、「チリメンジャコ」とも言われます。
讃岐うどんの出汁に使われるのは大型で「イリコ」といいます。

引き上げて直ぐに釜に入れ茹でる。
「釜揚げシラス丼」が定番ですかね。
大根おろしとシソの葉は欠かせません。
さぬきうどんじゃないが“釜玉シラス丼”も旨い。

風と日をたつぷり白子干し上がる (加山ひさ子)

天日干しにした“シラス干”柔らかいものから硬い物、何れも美味である。


6/16日の出 今朝の日の出
[ 2017/06/16 07:54 ] 地域のたより | TB(0) | CM(0)