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七夕の室礼ー2-

七夕の歴史~主な4つの伝説~ 

その1.織女星と牽牛星の星伝説(中国 

「天帝の娘、織女(おりひめ)と牛飼の牽牛(ひこぼし)夫婦があまりに仲がよく
仕事をしなくなったので、天の川で隔てて別居させ、年に1度だけあうことを許した」
という話です。

織姫星はこと座の一等星・ベガである織女星(しょくじょせい)、
彦星はわし座の一等星・アルタイルである牽牛星(けんぎゅうせい)

天の川の西岸に住む織姫は、機織りの名手。
毎日機織りに勤しんで美しい布を織り上げ、父親である天帝を喜ばせていました。

そんな娘の結婚相手を探していた天帝は、東岸に住む働き者の牛使い彦星を
引き合わせ、二人はめでたく夫婦になりました。

しかし、結婚してからというもの、あまりにも夫婦仲が良すぎて
全く仕事をしようとしませんでした。

これに怒った天帝が、天の川を隔ててふたりを離れ離れにしてしまいました。
悲しみに明け暮れるふたりを不憫に思った天帝は、仕事に励むことを条件に
七夕の夜に限ってふたりが再会することを許します。

こうして、七夕になると天帝の命を受けたカササギの翼にのって天の川を渡り、
二人は7月7日に年に一度の逢瀬をするようになったのです。

秋栄浮世絵
浮世絵師 堤秋栄「織女と牽牛」

「洗車雨」(せんしゃう)

織姫と彦星が一年に一度会えるとされる七夕日。
彦星は、牛車に乗って、織り姫様に会いに出かけるのだそうだ。

会う前日に綺麗に牛車を洗ったその水が、雨となって降ると考えられ、
7月6日に降る雨を「洗車雨」と呼ぶとのこと。

ちなみに7月7日に降る雨は「酒涙雨(さいるいう)」だとか。
これは二人が会えなくて流した涙、もしくは会えて嬉しかったものの、
別れの時に流す涙が地上に落ちて…ということだそう。


酒とはなんだ?でもどちらもなかなか風流な言葉ですね。
昔の人は感性が強い。


手前座

と言うことで、少し趣を変え、風流にしょうと釜は古いおくどさんで炊く小釜に
水差しは酒瓶に梶の葉を乗せ葉蓋にしました。
茶道の先生が見れば「何と不謹慎な」とお叱りを受けるでしょうかね。
敷板に「六」の銘がありますが、これ自作なんです


葉蓋

床軸
香炉
床の間の短冊は母筆、香炉は青磁

煙草盆・干菓子
莨盆は讃岐の後藤塗り、四方盆の干菓子は糸巻き・梶の葉・渦です。干菓子
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[ 2010/07/04 00:55 ] 室礼 | TB(0) | CM(0)

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