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薮入り&親鸞聖人忌

藪入り写真

藪入の小僧丁稚ら今いづこ(石塚友二)

今日16日は、「藪入り」です。といっても“今いずこ”言葉や意味を知っている人はどの位いるだろう。
何せ江戸時代のことだから、今や遠い昔のことだ。
奉公人、今で言えば会社員の休暇のことである。
当時は年2回、正月明けの1月16日と、お盆明けの7月16日の2日しか休みがなかったのである。
その日は主人からお仕着せの着物や土産、小遣いをもらって親元に帰り、お墓に参っていた。
親元の遠い者は寺社に参ったり、芝居見物などをしていた。それを「藪入り」という。
「藪」というのは「草深い」の意で、都会から草深い村落に帰り入るという意味である。

週休2日制はすっかり社会に定着し、今や勤労者1人あたりの年間休日数の平均は114.7日となっている。
労基法では労働者に対し「毎週1日以上の休日」を与えなければならないと規定している。
先ごろ会社員の一人と話していると、週中日の水曜日を休みにしてもらえたらという。
土日、祝日、年末年始、GW,お盆、有給休暇制度も含めれば3日に1日は休みなのだ。

過労死、過剰労働がクローズアップされて久しいが今だ止まない。
電通・NHK・三菱電機・関電などは氷山の一角。同様の事例は多数発生している。
ブラック企業という名さえあり、サービス残業は常態化しているのが現実。
過労死に至らないまでも、うつ病などの精神障害も増加傾向にある。

休暇を増やすより問題はむしろ働く中身だ。働き方の質的充実が求められる。

政府は労働力不足を解消させるため、「働き方改革」を押し進めている。
ライフスタイルの変化に応じた労働の仕組み、AIの進展に応じた仕事のシフト・開発、労働生産性の質的向上に
目を向けるべきだ。

「藪入り」は喰い口を減らすために泣く泣く奉公に出さざるをえない時代のことである。
でも現代人とは我慢強さでは比にならない。自由と権利の尺度が違うのだ。
「藪入り」は「帰省」として引き継がれている。お正月とお盆の2回、しかもラッシュだ。




本寂様南無阿弥陀仏お軸


 今日16日は「親鸞聖人忌」である。
 親鸞聖人(1173−1262)は日本最大の宗派、浄土真宗
 の宗祖である。
 10歳から天台宗の学問を学び、12歳からは法相宗、
 15歳で真言宗、16歳からは華厳宗の教えも学びとり、
 修行に励んだ。
 29歳の時、浄土宗の開祖法然上人(1133―1212年)の弟子
 となり、その教えを受け継いだ。法然上人69歳の時だ。
 「命終わると共に清らかな世界に入るというのは、迷いの命
 である苦悩の根元が断ち切られて、絶対の幸福の世界に
 出る」という教えである。

 31歳の時、法然上人の勧めに従われ、関白九条兼実の娘、
 玉日姫と結婚。
 当時の僧侶には結婚は固く禁じられていたが、親鸞はそれを
 公然と断行したのです。
 仏教界からは「肉食妻帯の堕落坊主」「仏教を破壊する悪魔」
 「気が狂っている」と非難を受け、世間中からも「破戒僧」「色坊
 主」と嘲笑罵倒を浴びせられた。



35歳の時には、精力的に真実の仏教を伝えたために、権力者の怒りを買うようになり、運悪く法然の門弟たちが
後鳥羽上皇の寵愛する女官たちと密通したうえ、上皇の留守中に彼女たちが出家してしまったため、後鳥羽上皇の逆鱗に触れ、4名が死罪、法然は讃岐へ、親鸞は越後国府に流罪となったのです。
讃岐に流された法然上人は生福寺(まんのう町)に住まいした。既に75歳の高齢、滞在は10ヶ月と短いものであった。
赦免されて京都に帰り、行年80(満78歳)をもって入滅。
江戸時代に入り、初代高松藩主となった松平賴重(水戸徳川頼房の長子、二代光圀の兄)は戦乱で荒れ果てた
「生福寺」を見て残念に思い、城下南方の仏生山に復興移転、徳川一門が崇敬する浄土宗に帰依菩提寺とした。
法然寺には賴重の父頼房をはじめ、賴重以来の高松松平家一族の墓石202基が存在する。

流罪の身をば方便と 都に散りし法の花  厳寒深雪の越後路に 御法の春をぞ迎いける(親鸞)

親鸞は寒さ厳しく雪深い新潟の地で、 阿弥陀仏の本願を説き続けた。
法然と同じく1207年に赦免され、法然のいる京都へ向かおうとしたが、既に法然上人は亡くなっており、「お師匠を流刑にあわせた権力者のいる京都には何の未練もない」と、関東へ赴かれる。40歳の時である。後20年間、茨城に草庵をかまえ、真実の仏教を伝えたのである。63歳の頃に帰京する。帰京後は、著作活動に励む。
行年90(満89歳)をもって入滅。
親鸞聖人の祥月命日は、1月16日(旧暦11月28日)。
西本願寺では、新暦の1月9日から16日まで、東本願寺では11月21日から28日まで、親鸞聖人のご恩に報いる法要「報恩講」が行われる。

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[ 2020/01/16 07:13 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)

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