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扇子(せんす)

絵里からの父の日

ひらきたるまゝの男の扇かな (岡井省二)

長女が父の日に「扇子」を送って来た。

人をよぶ団扇の音や夕涼み (正岡子規)

昨年は甚平だった。甚平を着て端居で籐の椅子に座ってくつろいでいる姿を思い浮かべて決めたものか?
なかなか粋な計らいだ。

夏、家では扇子よりもっぱら団扇を使う。

たま~に団扇もつ日を我身かな (露印)

かすり柄をツムギ織で扇面にしたシンプルな物だが趣はある。
ちょっ気取った感じはするが、折角だ、偶には使おう。

蚊帳もそうだが、扇も夏の必需品だった。 でもエアコンの普及で使われなくなった。
夏の甲子園か夏祭り位だろうか?

「伊予竹に土佐紙はりて阿波ぐれば讃岐うちわで四国涼しい」

四国涼しは至極涼しのしゃれである。
讃岐・「丸亀うちわ」は「房州うちわ」「京うちわ」とともに日本三大うちわの産地。
でも需要は激減している。

団扇は中国からもたらされたが、扇子は日本で生み出されたものだ。
折り畳みにしたところが如何にもきめ細かな日本人ならではの発想と思う。平安時代のことである。
しかも扇ぐという役割だけでなく、礼儀や贈答コミュニケーションの道具として用いるという特徴を有する。
和歌を書いて贈ったり、花を載せて贈ったりする。
武士は左の腰に差すのが決まりで「刀」と同じ物と解釈されて尊ばれた。
人と挨拶をする時は扇子を前においてお辞儀をする。
これが本来の日本のマナーだった。
今や茶道のみか!誰もしなくなった。
床の間拝見?誰もする人はいない。 ましてやひざの前に扇子を置いてなんて期待してはいけない。
“結界”なんて何? 相手を敬う気持ち、所作なんて何処へ行ってしまったのであろう。

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[ 2019/06/24 07:50 ] 和文化 | TB(0) | CM(0)

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