fc2ブログ










東北に「春よ、来い」

白木蓮


遠き世へつづく空あり白木蓮 (望田ちゑ)

「白木蓮」が満開だ。
この木が木蓮と思っている方が多いが、単に木蓮といえば「紫(し)木蓮」を指す。
白木蓮はモクレンの仲間なのである。
木蓮は地球上で最古の花木といわれており、欧米では椿、つつじと共に三大花木とされている。

半世紀は有に超えていた白木蓮は家の工事の際、傷つけられ枯れた。
紫木蓮は大きくならないが枯れずに元気である。咲くのはもう少し先だ。
新学期、私の成長と共に一斉に咲き誇る木蓮は格別な花なのだ。

東日本大震災から、今日で8年となる。死者1万5897人、行方不明者2533人。関連死は3701人にも上る。
今なお全国で約5万2千人がプレハブ仮設住宅など不自由な避難生活を強いられている。しかも高齢者が多い。
インフラ整備は徐々に整備されつつあるが、地域コミュニティーの再生、被災者の生活再建という面ではまだ道半ばである。
商売も元に戻っていない、風評被害も影を落としている。

そうした中、政府が被災地を財政面で支援する「復興期間」は2020年度で終了する。
同時に「復興庁」も廃止される予定だ。 それでいいのか!
人の復興、被災者に寄り添った支援は、これからが正念場ではないのか。
東北だけではない。全国知事会は「防災省」創設を提言している。
日本は災害国なのだ。南海トラフ巨大地震や首都直下地震の発生が懸念され、毎年のように大地震や豪雨、台風の被害が起きている。
庁では権限が弱い。「省」の設置は当然と思う。
そこに「3・11」の意義がある。
 
木蓮の花言葉では、「自然への愛」、「持続性」、「崇高」などの意味がある。
東北にもハードとソフト両面から持続的な復興をし、再び自然と共存しうる花咲き誇る春が訪れんことを願わずにはいられない。

東北に春よ来い。
スポンサーサイト



[ 2019/03/11 11:09 ] コラム | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://sanbonmatu431.blog122.fc2.com/tb.php/1360-c94209cc