FC2ブログ










都鳥

都鳥香合都鳥箱書き

名にし負はば いざ言問はむ 都鳥 わが思ふ人は ありやなしやと」(原文)
               伊勢物語 第9段 東下り:在原業平(825~880)


隅田川の岸に来た時、業平が船頭に鳥の名を尋ねたところ、「都鳥」という。
都鳥と呼ばれているくらいだから、京の「都」のことも知っているだろう。
恋人は無事でいるだろうか、教えてくれ!という有名な歌である。

業平船 マナペディアより

その都鳥はどんな鳥? 同物語には
「白き鳥の嘴(はし)と脚とあかき、鴫(しぎ)の大きさなる、水の上に遊びつゝ魚をくふ京には見えぬ鳥なれば、
みな人見知らず」
とある。

この記述からすれば「百合鴎(ユリカモメ)」である。
都鳥は百合鴎と思われていたようだ。

都鳥の写真 都鳥:ウィキペディア(Wikipedia)

都鳥は、赤いて長いちばしと足と眼、背中と顔が真っ黒、腹は白である。
百合鴎は、全体的に白っぽく、くちばしは短い。都鳥はチドリ科、百合鴎はカモメ科に属し分類上は遠縁です。
この香合、箱書きには“都鳥”と書いてあるがどう見ても“百合鴎”です。
こんなに違うのに、何で間違うのでしょうかね?

♪都鳥さえ一羽じゃ飛ばぬ
 むかし恋しい水の面(おも) 
 逢えば溶けます 涙の胸に 
 河岸(かし)の柳も春の雪
 
        
       「すみだ川 3番」

この都鳥も百合鷗なのでしょうね。
スポンサーサイト
[ 2018/11/14 19:39 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://sanbonmatu431.blog122.fc2.com/tb.php/1296-13b95e6b