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「文化の日」に思う

「文化の日」は晴れると言われるが、秋雨シーズンもあがり迎え、今朝から快晴、爽やかな空気に包まれている。
文化の秋、芸術の秋、恒例の文化勲章、文化功労者が発表された。
作曲家の一柳慧、池辺晋一郎、都倉俊一氏、小説家の阿刀田高、高樹のぶ子氏、陶芸家の今井政之氏。
歌舞伎界からは片岡仁左衛門氏、食分野からは村田吉弘、茂木友三郎氏。
「瀬戸内国際芸術祭」の総合ディレクターをされているアートディレクターの北川フラム氏。
秋の文化功労者の中には歌手の五木ひろし氏、俳優・歌手の寺尾聰氏などもいる。

「文化の日」は1948(昭和23)年に制定された国民の祝日。
「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨としている。
文化は「文明開化」に由来する。元は「明治節」であった。
施行から70年、明治改元から150年の節目に当たる。
全国各地で美術・芸術展が、大学や高校等で文化祭が開かれる。

「文化」とは、「人間が自然に手を加えて形成してきた物心両面の成果、特に"人間の精神的生活にかかわるもの」
と辞書にある。
英語では「culture」。土地を耕作する。耕すということ。“心を盛る”という意味では室礼にも通じるものである。

日本語(漢字・仮名)、文学、歌舞伎、能、浮世絵、建築、美術、陶磁器、和紙、着物、日本料理、武道、俳句・和歌、茶道、華道、仏教、音楽、禅、冠婚葬祭等々、日本の文化は独自なものに中国を中心とした外国からの文化、四季という自然を上手く生かして、自分独自の文化を作ってきた。仕草に至るまで「和風」という「道」があり、世界的な価値を持っている。
最近では世界で日本ブームが起こっている。
日本の世界文化遺産は18件、自然遺産が4件、世界遺産は合計22件となっている。

改めて、今年の文化庁の予算を見ると、1077億円、一般会計予算の約0.1%である。
企業におけるメセナ総額とほぼ同額である。こんなに少なかったのかと思う。
文化財の買取り予算は何と年間9億円である。

そうした中で、地域資源を地域経済の活性化に繋げようとする動きが活発である。
「瀬戸内国際芸術祭」もその一つである。国に頼らず地元官民自らの力で芸術文化に投資しブランド力を付けようとするものだ。“瀬戸芸”は中でも成功していると思える。
何より島々という舞台がいい。自然環境と住民の生活の中に現代アートを織り込んだ。
その相乗効果は1+1が3以上になって、世界から多くの人々が訪れるようになったのだ。
新たな文化の創造活動と言えるであろう。

伝統文化の衰退、少子高齢化、個化が進む中でどのような形で日本文化を残し、創造していくのかは大きな課題である。心の耕すのが文化であるなら、人と人との結びつきをするのが文化とも言える。
ネット時代のコミュニケーションに適応した文化も生まれてこよう。
社会不安な時代である。今こそ芸術的な知恵を出し合い新たな社会を創造してゆかねばならない。
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[ 2018/11/03 11:34 ] コラム | TB(0) | CM(0)

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