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読書

今日は「松陰忌」である。
長州藩で松下村塾を開き、藩士の子弟を教育した吉田松陰。
安政6年(1859年)の今日、「安政の大獄」に連座し、檻送された江戸伝馬町牢屋敷で斬首の刑に処された。
享年30歳(満29歳)であった。

「親思ふ心にまさる親心 今日の音づれ 何ときくらん」

刑に臨んで詠じた辞世である。

吉田松陰といえば「松下村塾」。塾長を務め指導していた期間は僅か2年だった。
塾生の中から高杉晋作、久坂玄瑞といった幕末志士、伊藤博文、山縣有朋といった明治政府の政治家達が
松下村塾から輩出された。

教育方針で主なものを挙げると、
第一が「読解」、松陰は沢山の本を読まなければまともな仕事はできないと言っている。
沢山とは「万巻の書」と表現するように1万冊ということである。
二つ目が「討論」、講義もよりも討論を重視。主役は塾生たちであり、松陰はあくまでも脇役。
MBAでの特徴であるケーススタディ方式をもうやっていたのです。
三つ目が「対読」、一対一の個人レッスンです。
四つ目が「対策」、課題を与え対策を考えさせ文章で提出させ、内容について指導する。
五つ目は「私見」、好きな本を読書させ感想を述べさせ論議する。

今年の筆記は明年の禺となり、明年の筆記は明後年の拙を覚えるべし、是知識の上達するしるしなり

本の内容を深く読み、深く理解するためには、大切なこと、思った事を筆記(メモ)すること、
「読む」と同じくらい「書く」ことに注力せよと説いている。
松陰と言えば、自主性重視、行動重視型と思われがちだが、知識や教養、視野や識見を高める基礎は、
やはり読書、まずは書かれていることを深く読み込めということである。
自身も野山獄生活中を中心に3年間で約1500冊の本を読んでいる。
しかし「学問馬鹿にはなるな、行動第一であれ」が自説。
だからこそ塾生達は日本を変えるために、あれほどの行動力が発揮されたのだろう。

今日27日は「文字・活字文化の日」だ。標語は「ホッと一息 本と一息」、「読書週間(~11月9日)」も始まった。
「第72回読書世論調査」(7~9月実施)によると、読み書きする能力が不足していると感じている人が82%に
達している。
今は知識より情報が重視され、活字離れが急速に進んでいる。新聞を取らない読まない人も急増している。
「松陰忌」と日を同じくする活字と読書の日、活字媒体の価値を見つめ直す良い機会である。“
読書”とは“読み”“書き”なのである。

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[ 2018/10/27 13:00 ] コラム | TB(0) | CM(0)

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