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人日・七種

明日よりは春菜摘まむと標(し)めし野に昨日も今日も雪は降リつつ(万葉集:山部赤人)
七日、雪間の若菜摘み、青やかにて、例はさしもさるもの目近からぬ所にもて騒ぎたるこそ、をかしけれ(枕草紙)
君がため春の野に出でて若菜つむわが衣でに雪は降りつつ(小倉百人一首:光孝天皇)


「寒」に入ったというのに暖かい、3月並みの暖かさである。
今日は五節句の一つ、人を大切にする「人日(じんじつ)」である。
朝には七種の野草あるいは野菜が入った粥、「七種粥」を食べます。 
節句料理であり、最近はスーパーなどで「春の七草セット」が売られているから、楽しむ人が増えてきた。


七種パックスーパー七種パックを籠に盛る


中国ではこの日、7種の野菜などを入れた吸い物(七種菜羹:しちしゅさいこう)を食べて、無病息災や
立身出世を願う風習があった。
これが平安時代に日本伝わり、万葉の昔からあった年の始めに若菜を摘み、自然界から新しい生命を頂く
若菜摘み」と合わさって「七種粥」になったのである。
江戸時代に五節句が式日と定められ、庶民にも広がったのである。

因みに「七草」とは秋の七草を指し、春は「七種」と書き、「ななくさ」と読む。

七種とは、せり・なずな・ははこぐさ・はこべ・ほとけのざ・すずな(カブ)・すずしろ(大根)の草。
昔は、前日に七種を摘み、神前に供えてから、七種ばやしを唱えながら刻んでいた。
出来れば土鍋でおかゆを作り、火を止める直前に刻んだ七種を入れ蒸らします。
お正月で疲れた胃腸をいたわり、不足しているビタミンを補うためには最適なメニューです。
「若菜の生命力を頂き、今年も家族皆が元気で暮らせますように」と願いながら“七種粥”を食べましょう。


七種粥以前物


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[ 2020/01/07 07:27 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)