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大晦日(おおみそか・おおつごもり)

正覚寺鐘楼 正覚寺の鐘楼

去年今年貫く棒の如きもの(高浜虚子)

令和元年も今日一日になった。日本列島は今シーズン最も強い寒気が流れ込む。
北国は冬の嵐、漸く正月らしい寒さになってきた。
去年今年、去ってゆく一年間への思いからか何となく寂しい感情が湧いてくる。

大晦日 こゝに生きとし 生けるもの(高浜虚子)
大晦日 定めなき世の さだめ哉(井原西鶴) 


各神社では「年越しの大祓(おおはらえ)の神事」が行われる。
今年1年の穢れを落とし、新たな年を迎えるために心身を清めるための祓いです。

大晦日の夜に入浴することを「年の湯」というが、お風呂でしっかりと一年の垢を落とし、気持ち良く新年を迎える。
今では毎日入浴することが普段であるが、昔は特別のことだったのです。
そうして元旦に「年神様」がやってくるのを寝ないで待つのです。 これを「年籠り(としごもり)」といいます。
本来は社寺に籠ります。

この鐘が 大本山の 除夜の鐘(高野素十)

年越しの境目を「除夜」といいます。お寺で「除夜の鐘」が108回撞かれます。
怒りや嫉妬など人間にある108の煩悩を鐘の音で絶つためといわれている。
107回は旧年の内に撞き、残りの1回は新年に撞きます。



生そば小袋入り年明けうどん 
左:さぬきの生そば  右:年明けうどん(さぬき麺業)

除夜の鐘を聞きながら家族みんなが寄り集まって食べるのが「年越し蕎麦」です。「晦日蕎麦」とも言います。
起こりは江戸時代。蕎麦の麺は切れやすいことから「一年の災厄を断ち切る」という意味と、蕎麦の形状「細く長く」から「健康」「長寿」「幸福」を願ったものです。
幾らうどん県といえども、今夜はそばを食べます。里芋や野菜類たっぷりの「しっぽく田舎蕎麦」です。
うどんは、年明けに食べます。それが「年明けうどん」です。
雑煮も餡餅、うどんも餡餅、讃岐人には当たり前なのです。

蕎麦で温まり、氏神様と歳神様が宿る恵方の両寺社に「初詣」し、新しい年の幸せを祈るのです。
今夜うっかり寝てしまうと皺が増えたり白髪が増えるとされます。
どうしても眠いときは寝ると言わずに「稲積む(いねつむ)」と言います。

とは言え、年末年始の過ごし方は色々、海外へ行く人も多い、温泉地でゆったりとする人もいる。
帰省して家族と一緒に過ごす人は徐々に減ってきているようだ。

省くなくひとりの晦日蕎麦啜る (大橋敦子)

「亥(い)年」から「子(ね)年」へ。亥よもう去(い)ねか!

皆様良いお年をお迎えください。 

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[ 2019/12/31 07:55 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)