FC2ブログ










大根(だいこん)

心あてに折らばや折らむ初霜の おきまどはせる白菊の花(古今集)
つくばひの柄杓を噛みし初氷 (間地みよ子)


昨朝は、今季一番の冷え込みとなり、初霜と初氷が観測された。
いよいよ冬到来だ。

水のべに洗ふ大根をさわさわに見つつわが行くしろき大根を(北原白秋)

冬になれば美味しくなるのが「大根」。
白秋の句、大根を「おほね・おおね」と読む。大根の古名である。
春の七草の一つ「清白(すずしろ)」も大根の別称である。
「大根足」、今では大根のように太い足のこというが、昔の大根は今のように太くはなかった。
“大根足ですね”と言えば細くて色の白い美脚を表す褒め言葉として使われていたのです。
また、女性の白いつややかな腕の枕詞でもあったのです。
私もどちらかと言えば白い・・・大根役者だ??

流れ行く大根の葉の早さかな (高浜虚子)

間引き大根、期間は短かったが大いに楽しませてくれた。
さぁ冬大根の季節だ。
葉の部分は、汁物、炒め物、和え物、菜飯などに
葉に近い上部は、甘味を生かして、大根おろし、サラダ、酢の物、浅漬け、などに
中央部分は、風呂吹き大根、おでん、大根ステーキ、鰤大根、煮物などに
しっぽに近い下部は、炒め物、汁物、切干大根、漬物などに
剥いた皮は、きんぴら、炒め物、味噌汁などにと
1本まるまる全ておいしく食べられる。



風呂吹き大根過去の写真

風呂吹を吹き吹き食べて恙なし(鈴木真砂女)

大根、私の一番は「風呂吹き大根」である。
しっかり下ゆでしたあと、かつおだしで煮込んだ大根は、味がよくしみこんだおいしい。
ここでおでんもいいが、濃い味わいの味噌をたっぷりかけ、柚子皮を盛る。これが美味なのです


風呂吹きとは・・・
昔の風呂は蒸し風呂であったが、その風呂には「風呂吹き」と呼ばれる、垢をこする役目の者がいて、熱くなった体に息を吹きかながら垢をかいたという。
熱い大根に息を吹きかけて、冷ましながら食べる様子が「風呂吹き」に似ていたので、この名がついたとされる。 (語源辞典)


現在の主流品種の「青首大根」。煮大根にも沢庵漬けにも向くのが練馬大根。
風呂吹き大根やおでんに向く三浦大根。千枚漬けにする京都の聖護院大根。
長さが2m、太さ2cm程度世界一細長い守口大根、「守口漬け」もうこれは絶品です。
もっぱら煮物用の桜島大根などなど

お財布にもお腹にも優しい大根。
しかも野菜の中で作付面積、生産量ともトップ、日本人に最も親しまれている野菜である。
カイワレ大根の日、切り干し大根の日はあるのに、ご本家、”大根の日”はないのは何故?
スポンサーサイト



[ 2019/11/30 10:22 ] 食材 | TB(0) | CM(0)