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良し悪しの雨

九州南部では総雨量が1000ミリを超えた。記録的な大雨である。
昨年の「西日本豪雨」より多くなる可能性もでてきた。
鹿児島県と宮崎県では、あわせて110万人以上に避難指示が出されている。
この大雨は6日頃までは続くことから、気象庁では最も危険な警戒レベルに相当する「大雨特別警報」を発表
する可能性もあるという。

農耕民族として生きてきた日本人にとって、雨は恵みでもあるが、田植えした直後、冠水した映像を見ると、
やりきれない気持ちだ。

つれづれのながめにまさる涙川 袖のみぬれてあふよしもなし(伊勢物語・藤原敏行)

長雨に物思いにふける余裕などない。
局地的な大雨、現代はゲリラ豪雨なんて言うが、昔はこの時期に降る大雨を「半夏雨」「半夏水」と呼んだ。
今のように治山治水が十分でなかった時代に、大雨であっても眺めながら静かに過ごしていた。
ゲリラはなかった。自然が牙を向きはじめた原因は人間にある。

堤防などの防災対策だけでは防げない、だから気象庁は「危険が迫る前にいち早く逃げなさい」と説く。
避難所に行っても家が心配で、雨を眺めてながら物思いにふけるなんて誰ができようか!!

長雨、連雨、霖雨(りんう)、積雨(せきう)・・・この時期の雨の呼び方である。
暴れ梅雨から送り梅雨、返り梅雨・・梅雨明けはまだ先、今年は遅れそうだ。

間もなく「七夕」がくる。
前日に降る雨を「洗車雨(せんしゃう)」という。彦星が織姫に会う際に使用される牛車を洗う雨だ。
当日に降る雨を「酒涙雨(さいるう)」という。雨によって会えなくなった彦星と織姫が流す涙と伝われている。
日本語は美しい、そんなことを想う余裕はない。

令和最初の国政選挙、参院選が今日公示、21日に投開票される。
災害・消費税・年金・老後資金・憲法改正・・・将来は不安だらけ、考える余裕がない中、投票率が気になる。
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[ 2019/07/04 06:57 ] コラム | TB(0) | CM(0)