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稀勢の里関引退に際し

横綱稀勢の里(32歳)が昨日、同い年の栃煌山(高知県出身)に寄り切りで敗れた。
直後の表情で引退を直感した。

一夜明けた今日、師匠の田子ノ浦親方に自ら「引退」を申し出、今日公表された。
実力は十分あり、皆に期待されながら大関で何度も足踏みした。
ようやく、17年初優勝を飾った初場所後に日本出身力士として19年ぶりの横綱昇進を果たした。
初土俵から89場所目での初優勝は史上4番目の遅さである。
大関昇進後31場所での優勝は琴奨菊の26場所を超えて歴代で最も遅い記録になった。

横綱になって初めての3月場所、13日目に日馬富士に寄り倒された際に左肩を負傷した。
14日目は鶴竜戦に一方的に寄り切られた。
千秋楽は左の二の腕が内出血で大きく黒ずむほどけがが悪化、誰もが優勝の芽はもはや無いと思われた。
しかし、単独トップの照ノ富士に突き落としで勝ち、決定戦に持ち込み、土俵際まで追い込まれたが一発逆転の
小手投げで勝ち、逆転優勝した。立派に映った。
今となればこれが力士として最大の華であった。 だが怪我は土俵人生を短くした。
横綱在位12場所でのうち9場所の休場を余儀なくされた。成績は36勝35敗97休。
これは歴代最低、不名誉な記録である。怪我とはいえ本人は忸怩たるものがあっただろう。
周りの激励や期待も重荷になったに違いない。

ここ一番の弱さは性格なのだろうか、考え過ぎなのだろうか、気持ちを強く持てない、不器用なのかも知れない。
今日は“藪入り”引退して家でほっとしていると思うが、不名誉な記録が親方になっても後を引くのではないか
とも心配される。

「念仏の口開け」に際して唱えよう。
“あなたはまだ独身である。早くいい人に出合い、結婚すれば精神的にも支えができる。
そして二人三脚で親方としての横綱をめざして欲しい、頑張れ!“
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[ 2019/01/16 14:21 ] コラム | TB(0) | CM(0)