桜の命は短くて・・・

春風の花を散らすと見る夢はさめても胸にさわぐなりけり(西行)

17歳も年上の待賢門院璋子に恋こがれ、想い叶わぬと知ると23歳で出家し、
璋子が亡くなるまで慕い続けた西行。

願はくは花の下にて春死なむ・・・璋子を桜に見立てこよなく愛でたのだろう。

春風はもう少し待って欲しい。

花野雨

花の雨やがて音たてそめにけり(成瀬櫻桃子)

花に降りそそぐ雨を「花の雨」という。
見方によっては風情があるが、花見にとっては邪魔な雨だ。
一昨日の夜から花見には生憎の雨である。
桜が咲くと、どうして雨が降るのだろう。

昨日は未明から濃い霧が発生し、高松港には停船勧告が出されるなど
交通機関に影響が出ている。

花曇

花曇り明日の天気を願ひつつ (熊谷みどり)

未明まで雨だったが、今日は「花曇り」、遠くがかすんでいる。
桜が咲く頃の天候は不順だ。

花七日」、開花から七日が経ち、満開を迎えた。
花時」、「花一時(はないっとき)」です。
花曇りで、花の命が延びてくれればいいのだが・・

花散らし」の風や雨は、折角の桜の花を台無しにしてしまう。
花七日の期間中だけは御免蒙りたい。
盛りを過ぎた頃の「花の風」は、「花吹雪」となり、水面を埋め尽くしゆっくりと流れゆく
花筏」の姿はうっとりするほど美しいものである。

短い命を、いかに美しく生ききるか・・いかに美しく見るか、
桜の命が長ければこんなことは考えないだろう。
短い命だからこそである。
人間って勝手だ。

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[ 2017/04/09 08:37 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)