fc2ブログ










お正月の室礼③

今日は座敷の室礼です。
床の間・脇床
床の間の正月飾りは、中央に香炉、向かって右側に鏡餅、左に正月の生け花を
飾るのが一般的ですが、最近は中央に鏡餅を飾る家庭が多く見受けられます。

床の間は、古くは仏画を掛け、三具足を供えるためのものでした。
今年は、由来を大切にした飾りにしました。
中央に香炉、左側の花は立花が基本。花瓶は真竹の一節切。右側は燭台です。
お正月は床の間に結び柳を飾るのが慣わしです。柳釘、茶室は前柱、ここは奥柱です。
床の間1 床の間2
茶の湯、「初釜」では長く垂れた枝の柳を使いますが、この辺りでは手に入りません。
「柳に雪折れなし」、一つ輪にたがねてその穂先が床畳に豊かな波をめぐらせるには余ほどの
長さがいります。山陰あたりの雪深いところでは見事な枝条があるのでしょうね。

脇床、以前は床の左にあったのですが、取払い櫃を置いています。
この上床と見做し、関西では「蓬莱」関東では「喰い積み」と呼ばれる飾りをします。
喪中でもあり、鏡餅はやめ、稲穂と俵を三方に、鉄製の屠蘇専用の銚子と盃台に
のせられた盃を飾りました。
脇床1 脇床2

テーブルコーディネートです。
テーブコーディネート全景
テーマは「正月の花飾り」。
テーブルライナーは帯を半幅に折っています。
中央にどっしりと正月花を盛りました。花入れは自作です。左右にはお重。
柳蒔絵重四組、紋入りの重。
テーブルコーディネート花1 テーブルコーディネート花2
テーブルから床の間を テーブルから脇床を

お膳
雑煮椀は祝儀にふさわしい高貴なシンボル「鳳凰」の柄を。
少し深いですが古伊万里の蒸し椀を、蓋を合わせて取り皿代わりにしました。
小さい羽子板には田作りを3本のせます。
柳箸には鶴を折り込んだ箸飾りを作りあしらいました。

床の室礼とともにお正月ムードが出ていますでしょうか。
[ 2011/12/30 20:54 ] 室礼 | TB(0) | CM(0)