夏木立(なつこだち)

九州南部が梅雨明けした。間もなく四国も追随するだろう。
ここ数日猛暑日が続き、夏の勢いはいよいよ盛んである。樹木は鬱蒼と青葉を生い茂らせています。
「夏木立」、夏の季語です。

動く葉もなくておそろし夏木立 (蕪村)

短冊 夏木立

この言葉は立夏の時期から立秋の前の時期まで、幅広く使われます。
5月は新緑が風にそよぎ、6月は鬱蒼と茂ってくる。そして7月は深い影を落とすようになります。
芽吹きや紅葉に比べるととてもゆっくりですが、夏の葉の変化にも目を向けてみたいものです。
「夏木立」は一本のことも数本もさしますが、一本の木のときは「夏木」と言います。

さて、夏木立の落とす影を「緑蔭(りょくいん)」と言います。美しい言葉ですね。
歳時記に「緑蔭」とは、明るい日射の中の緑したたる木立の影とある。
青葉の茂った木蔭、緑のしたたる木々の下に佇んだり、縁台を出して憩ったりしていると、
なんとも心が清々しくなってきます。
緑蔭

この町並みも昔は緑蔭下道が多かった。歩いていても木漏れ日が揺れ、風と香りが頬を仄かにくすぐって
心地良かったのですが・・・・
今は舗装の炎天下道、縁を出して一息付ける安らぎの場は少なくなりました。
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[ 2011/06/29 21:29 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(3)