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雨水(うすい)

雨水より啓蟄までのあたたかさ (後藤夜半)

今日19日は二十四節気の二番目「雨水」、また、3月6日頃までの期間を指す。
「あまみず」ではなく「うすい」と読むのでご注意下さい。

雪から雨に変わる、雪や氷がとけて水になる頃という時節のことだ。
だが日本列島にはこの冬一番の寒気が流れ込み、各地で大雪が降った。
今日からは気温も上昇、日差しの温もりを感じられそうです。
春に向け季節の移ろいを感じやすい時期になりそうです。

雨水は、畑仕事の準備の目安であり、春の雨は木々にとっては恵みの雨、「木の芽起こしの雨」とも呼ばれる。
「生命の源である、水の神にあやかり、草木(良い縁が)が芽吹く。雨水にひな人形を飾ると良縁に恵まれる
蕗の薹も採った。草木が芽吹き始める頃である。


河津桜20年赤沢

今朝の散歩の際にはご近所の「河津桜」が咲いていたのには驚いた。すでに満開に近い、例年より半月も早い。
今日はお雛さんを飾り付ける日なのだが寒い、もう少し待って欲しい。

春霞たてるやいづこみよしのの吉野の山に 雪はふりつつ(古今和歌集)

”春はあけぼの”というが、この時期、春の風物詩である「霞」がたなびき始める。
いや既に瀬戸内では何度か停船勧告がでている。
因みに、この霞が夜になると「朧(おぼろ)」という呼び名に変わる。
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[ 2020/02/19 07:19 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)

初午(はつうま)

初午の室礼玄関

今日は「初午」、2月最初の午の日です。
聞いたことがない、知らないという人が多いのではないでしょうか。
全国で約4万社ある「稲荷神社」で五穀豊穣、商売繁盛、開運、家内安全を祈願する日です。

総本宮は京都の伏見稲荷神社。
ご祭神「宇迦御霊神(うかのみたまのおおかみ)」が、伊奈利山(いなりやま)に降りた日が711(和銅4)年2月11日
が午の日であったことから、2月最初の午の日に祭礼が行われるようになったのである。

「稲荷」とは「いね・なり」からきており、田の神、五穀豊穣の神として信仰されてきた。
稲荷神社といえば“狐”。五穀を司る神の使者が狐というわけです。
狐の好物油揚げやいなり寿司、赤飯、団子、お神酒などを供えたり、頂いたりするのもこの日です。

いなり寿司は、東日本では米俵に見立てた俵型が、西日本ではきつねの耳に見立てた三角が主流です。
初午いなりの日」というのがある。日本記念日協会認定が定めたものである。
初午の日は毎年異なるが、2月11日に設定されている。
デパート、スーパー、コンビニでは、「初午いなり」が販売される。

きさらぎやけふ初午のしるしとて稲荷の杉はもとつ葉もなし(新撰六帖:光俊朝臣)

伏見稲荷大社では、この日後ろの稲荷山の杉と椎の枝でつくった「青山飾り」をご本殿以下摂末社に飾る。
この初午大祭は「福参り」とも呼ばれ、前日から参拝者で埋まり、神木の杉の枝を授与する。
この枝を「験(しるし)の杉」といい、持ち帰ると願いが成就すると言われている。
参詣した後、神杉を折って持ち帰り庭に植えたりする風習もある。
すっかり葉がなくなってしまったとはオーバーだが、スギ花粉の今日、持ち帰り植える人はいないだろう。

白鳥神社のお稲荷さん

当地白鳥神社内にある「青山稲荷神社」でも今日「初午祭」が行われます。
[ 2020/02/09 08:24 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)

「旧小正月」「こと始め」「針供養」

今日は旧暦でいえば1月15日、日本古来の新年を意味する「旧小正月」である。
と言っても多くの方はピンとこないし、何それ?って感じであろう。

「旧暦」は月の満ち欠けを日付の基準にした暦のこと。1873(明治6)年まで使われていた。
「旧暦」では、1年の最初の満月の日「旧暦1月15日」が正月だったのです。
新暦では、1月1日を1年の初日とした。そこから「元日を大正月」「15日を小正月」と呼ぶようになったのである。
新暦を採用して130年を経過して、旧正月、旧小正月は次第に影が薄くなってきました。
残っているのは春節の中国や東南アジアの一部、沖縄くらいでしょうか。

畑に来て鍬一振りも事始 (野口年江)

こと始め」「針供養」とも旧2月8日に行われていた行事で今は新暦で行う。
新暦では3月2日に当たり、「旧こと始め」「旧針供養」という。

こと始め」は12月 8日とする地域もある。その違いは、神の事か人の事か、その違いによる。
12月 8日は年神を迎えるための正月行事の準備を始める日である。
2月8日は正月行事が終わり、農作業といった人としての日常の営みが始まる日、とする考えです。
両方まとめて「事の八日」と呼ぶ。


日和佐八幡神社針供養 徳島:日和佐八幡神社HP

矢衾の豆腐かなしき針供養 (金子伊昔紅)
それぞれの女のさだめ針供養 (田辺ひで女)


「針供養」とは、折れた針を供養し、裁縫の上達を願う江戸時代に始まった行事です。
裁縫、針仕事は古来から女性の基本的な技能だったが・・・3人の娘、誰も針は持たない。
小学校では裁縫の授業があって雑巾など縫っていたが・・今はないのだろう。雑巾は買う物なのか?

今日も寒い、「お事汁」で温まろうか! えっ「お事汁」知らないってか!!
[ 2020/02/08 09:38 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(2)

立春(りっしゅん)

菜の花引田

♪春が来た 春が来た どこに来た
 山に来た 里に来た 野にも来た


今の子供達は歌うのだろうか? 題は「春が来た」、春の到来への喜びが素直に表現された童謡の代表作である。
今日は二十四節気の最初の節気「立春」です。5月初旬の「立夏」までを春とします。
ニュースなどで「暦の上では春」と言うのはこのためです。

旧暦では「立春」からが新年、元旦になります。
しかし、立春=旧暦の元旦(旧正月)が重なるのは約30年に1回です。
旧暦は、月の満ち欠けを基準にした暦で太陰太陽暦(たいいんたいようれき)、今年の元日は1月25日でした。
二十四節気は、太陽の位置を基準に24の気に分けた中国からきた分類です。
次に重なるのは18年後で、2038年です。
その年のことを「朔旦立春(さくたんりっしゅん)」または「立春正月」と呼び、とてもお目出度い日と言われている。
旧正月の前に立春を迎える場合を「年内立春」、今年のように後に立春が来る場合を「新年立春」といいます

花のことば水のことばと冴返る(裕)

今年は記録的な暖冬で、自然界は既に「春立つ」、その兆しがあちらこちらに見られる。
今日から一転今季最強の寒気が襲来する予報。皮肉なものである。

春といえば桜の季節を思い浮かべる人が多かろう。
気象庁では3月~5月を春と定めている。新年度がスタートする4月から6月を春とする場合もある。
旧暦の人たちは寒い冬の中に春の「気配」や「兆し」を探ろうとした。
だから繊細な季節感や言葉が育まれたのであろう。

立春大吉

禅寺など寺院では、立春の早朝、「立春大吉」と書いた紙札を門に貼り出す。
表から見ても、裏から見ても左右対称、縁起が良く、一年間災難にあわないというお呪いです。
厄除けとして、この紙札を手に入れ、家の鬼門に貼るご家庭もあります。

やられて見られてはいかがですか! 自分で書かれても新たな気持ちになりますよ。
[ 2020/02/04 07:18 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)

節分・豆まき

過去節分1過去節分2

送らるる節分の夜のよき車(星野立子)
姿ある鬼あはれなり鬼やらひ(三橋敏雄)


今日3日は「節分」である。節分とは文字通り「四季の分かれ目」を指す。
立春・立夏・立秋・立冬の前日が節分となるが、旧暦では「立春」が年の初めと考えられていたことから、
節分と言えば「春の節分」をさす。

この日は、年神が入れ替わる節であり、入れ替わりの隙をついて鬼が入り込もうとするので豆をまいて
鬼を追い払い、福を呼ぶ、「追儺(ついな)」という神事が各地の神社仏閣で行われる。
追儺は、元々は中国から伝わったもので、大晦日の夜に悪鬼を祓う儀式として行われていた宮中の行事。
「儺(ダ、ナ)」とは鬼を追うこと、「鬼やらい」とも言います。

門にさしてをがまるるなり赤いわし(一茶)

一つが、戸口に鰯の頭を挿した柊の小枝を挿す行事。
これは鰯の悪臭と、尖った柊で鬼や邪気が家に入るのを防ぐという意味があります。

「福は内」とは照れくさきせりふかな(山上樹実雄)

もう一つがご存じ「豆まき」です。「鬼は外、福は内」、鬼を追い払って、来たるべき春に福を求める行事です。
鬼は邪気や厄の象徴とされ、災害や病気、飢饉など恐ろしい出来事は鬼の仕業、豆は生命力を内に秘め、
邪を払う霊力が宿ると考えられていたのです。

何故豆なのか、昔は穀物には邪気を祓うパワーがあるとされ、米や麦・粟(あわ)を使っていた。
しかし豆も五穀の一つ、「魔を滅する(魔滅=まめ)」、「鬼の目(魔目=まめ)」、しかも米より大きいから
ダメージは大きいということから大豆に変わったのです。
豆まきには、必ず炒り豆を使います。「炒る」は鬼の目を「射る」に通じるからです。
生の豆を使うと芽が出ると縁起が悪いのです。
炒った大豆を「年の豆」とか「福豆」といいます。年の数だけ食べると健康で、福を呼ぶとされています。


白鳥神社節分祭2020 白鳥神社HP

氏神の白鳥神社では昨日、恒例の「節分祭」が行われた。
舞台から福豆、福餅などを撒いて厄難を払い、豊作、健康安全、疫病退散などを願う行事。
晴天にも恵まれ大勢の人で賑わった。
中川大兄も参加されたのだろう。今朝、福豆と福餅が届けられた。感謝です。

最近加わったのが「恵方巻」。「縁を切らない」「福を巻き込む」とのことから海苔業者が発案したもの。
七福神にちなんで7種類の具を入れた太巻き寿司。大量廃棄で物議をかもしたが、と予約売が定着しつつある。
ご当地でも県産食品を使った「さぬきまるごと恵方巻」、洋菓子の「恵方ロール」16種が販売されている。
しゃりの代わりにうどんを使った「うどん恵方巻」も勿論あります。今年の恵方は「西南西」です。

私は、お豆は数個を福茶にして食べます。年の数?無理です。恵方巻もパスです。

[ 2020/02/03 08:01 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(2)