雨水(うすい)

スミレ

北国の嶺に雪ふる雨水かな(角川春樹)

今日19日は二十四節気の二番目「雨水」である。
雪から雨に変わる、雪や氷がとけて水になる頃という時季。

「春一番」は吹いたが、全国的に真冬並みの厳しい寒さが続いている。
北日本や北陸では、大雪、猛吹雪である。
北国で、立春以後初めて降る雨のことを「雨一番」というが、まだ先の様だ。
例年なら三寒四温が繰り返し、一雨ごとに暖かさが感じられる頃だが足取りは遅い。

雨水は、畑仕事の準備の目安であり、春の雨は木々にとっては恵みの雨、
「木の芽起こしの雨」とも呼ばれる。

「生命の源である、水の神にあやかり、草木(良い縁が)が芽吹く。雨水にひな人形を飾ると良縁に恵まれる」
娘も既に嫁いだし、今日は大学病院、暖かい日を選んで飾ることにしよう。

野菜の高騰が続いている中で、春きゃべつ、新じゃがいもが出始めた。

春霞たてるやいづこみよしのの吉野の山に 雪はふりつつ(古今和歌集)

”春はあけぼの”というが、この時期「霞」がたなびき始める。
春の風物詩である。

スミレや春蘭が咲き、山菜も芽を出し始める。草木が芽吹き始める頃です。
「野焼き」が各地で行われます。藍染の生産地、徳島では「藍蒔く」、藍を畑に蒔きます。
雛祭りに欠かせない「蛤」も産卵に向け栄養を蓄える時期に入ります。
蛤は形が栗の実に似ていることから「浜栗」が語源とされています。

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[ 2018/02/19 07:45 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)

鶯(うぐいす)

雪景色

庭の木々雪をかぶって建国日

今日は紀元節を復活させた「建国記念の日」(11日)の振替休日である。



春きぬと 人はいへども うぐひすの なかぬかきりは あらじとそ思ふ(古今集)

立春過ぎたとはいえ、雪の最中、今朝も一面の雪景色。

ホーホケキョ・・・初音はいつ聞けるのだろうか?
「春告鳥」、鶯が鳴かない限り春は来ない。

雪舞ふや鶯餅が口の中(岸本尚毅)

庭に梅の木は既にない、雪の中、せめて春の香を・・・
今日は「うぐいす餅」でも作ろうか。

「梅花和雪香(ばいかゆきにわしてかんばし)」
梅花節だから「梅大福」もいい。

いや、梅と言えば大宰府だ。
いっそ「梅が枝餅」にしようか!
[ 2018/02/12 07:36 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(2)

春待つ

雪国の春待つ心遠々し(伊藤一露)
これ程に春待つこゝろ生涯に(奥田智久)
来るといふ人見えずして春を待つ(高浜年尾)
心ざしふかく染めてしをりければ消えあへぬ雪の花と見ゆらん(古今和歌集)

今年は冬が深い。
立春が過ぎたのに春は見えず。
雪が梅の花に見える位待ち遠しい。

冬待つ、夏待つ、という気持ちは一般的にはなく、季語にだってない。
秋待つ、でも“待つ”といえば春だ。

「春近し」「春隣」という季語もあるが梅も菜の花も蕗も山茱萸も・・・
まだ「冬耐ふ」そんな状況である。
春が来ない季節はないが、今年は春の訪れが待ち遠しい。
そんな気持ちになったのは初めてである。
桜の開花を待つより強いのではないだろうか。

小さい子供は、飲食店で食べる物が直ぐに出てこないと騒ぎだす。
“待つ”ことは難しいのだ。
犬でも“待て”はできるのに・・・・
だからセルフの“うどん屋”に行く。
小さい時からうどん好きの訓練をしている、「うどん県」の訳だ。
他県も方はどうしているのだろう??

年寄は次第に子供に返って行くというが、待てなくなっている自分がいる。
梅雨時期もそうだが待つことそのものを楽しむくらいの余裕があるのが大人である。
春を探しに行こうか、えっ!雨じゃないか。
風邪ひくよ、まだ家でじっと冬を耐えよ、ということか!!

♪冬の凍結(しばれ)を 耐え忍び吹いて春待つ
ふきのとう運命(さだめ)追いかけ 今日もまた


なんて歌もあったな~ 
 (北の女の演歌節)

蕗の薹
[ 2018/02/10 10:49 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)

初午(はつうま)

初午

初午」とは2月の最初の午の日。
全国各地の稲荷神社で豊作、商売繁盛、開運、家内安全を祈願します。
稲荷神のお祭りですね。「稲荷」の語源は「稲生り」からだとか。

稲荷神社の総本社は、京都市にある「伏見稲荷大社」。
大社のHPでは、
「初午詣は福詣とも呼ばれ、前日の巳の日から、ご社頭は参詣者で埋まり、
京洛初春第一の祭事とされています。
また社頭で参拝者に授与されている「しるしの杉」は商売繁盛・家内安全の
御符(しるし)として、古くから拝受する風習が盛んです」
と記している。

各地の稲荷神社でも祭が執り行われる。
当地白鳥神社の稲荷社でも赤飯や油揚げ、団子などを供え、赤いのぼりが
立つが賑わうほどではない。

稲荷神社といえばキツネ。
キツネは田んぼのネズミを食べることから稲荷神の使いとされたからです。
だから稲荷神社ではキツネの像が建っている。

では何で「午(うま)」の日なの?
初午の由来は、711年に稲荷の神様が2月最初の「午」の日に京都の伏見に
降りてきたことが始まりです。
キツネと馬は関係ないのです。

初午の狐を馬にのせにけり(子規)

江戸時代には盛んだった初午祭、武家屋敷や町家の裏庭、長屋にも守り神として
稲荷祠があった。今では殆ど誰も知らなくなった。

京都人にとっては初午の日は大切な行事、いなり寿司に畑菜の辛子あえと粕汁を食べる。
キツネの好物は油揚げ、油揚げといえばお稲荷さんだ。
関西は具沢山だが関東は殆ど具がない。

今日は高校の担任の先生の一周忌、偲ぶ同窓会が昼にある。
まさかお稲荷さんは出ないであろう。
ならば帰りに買おうか?
[ 2018/02/07 08:06 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)

立春(りっしゅん)

福寿草 
福寿草(別名は元日草、朔日草):ウィキペディア

立春」は二十四節気の最初の節気です。
旧暦では「立春」からが新年、元旦になります。
「立春正月」といいます。
1年の終わり大晦日は節分です。
でも実際は春という感じは全くありません。

春の気たつを以て也(歴便覧)

「寒さが底を打った、増さなくなった、寒明けだ」?
今年は別格か、もっと寒くなる気配だ。
インフルエンザの大流行もこの寒さが影響しているのだろう。

八十八夜、二百十日・二百二十日などの雑節はこの立春が基準となっている。
立春の早朝、禅寺では入り口に「立春大吉」と書いた紙を貼る。
全国約30の酒蔵では「立春朝搾り」を発売する。恵方を向いてまず一杯は美味い。
「さくら餅」や「うぐいす餅」、作り立ちの春らしい「朝生菓子」。
伊勢の赤福の「立春大福餅」、福茶とともに頂きたい。至福の一時だ。

春はきぬ
  春はきぬ
初音やさしきうぐひすよ
こぞに別離を告げよかし
谷間に残る白雪よ
葬りかくせ去歳(こぞ)の冬

島崎藤村 春の歌

◆七十二候◆

初候(一候):東風解凍(はるかぜこおりをとく)
 暖かい東寄りの風が、冬の間張りつめていた氷を解かし始める頃。
 東風吹かばにほひをこせよ梅花主なしとて春を忘るな(菅原道真)
 「東風」は、“こち”と読み、昔から俳句や和歌に詠まれてきました。

次候(二候):黄鶯睍睆(うぐいすなく)
 「ホーホケキョ」とうぐいすが山里で鳴き始める頃。
 その年の一番初めに聞くうぐいすの声を「初音(はつね)」と言います。

末項(三候):魚上氷(うおこおりをいずる)
 春の暖かさで湖や川の氷が割れ、氷下で泳いでいた魚が氷の上に跳ね上がる頃。
[ 2018/02/04 07:32 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)