新箸(にいばし)の祝い

今日、27日は「新箸の祝い」。
収穫したばかりの新小麦の粉で団子や饅頭、うどんを作り、
それをススキやカヤなどで作った箸で食べます。
別名「青箸の日」、「青箸の年取り」などとも呼ばれている。

農家にとっては田植えも終え、様々な作物の植え付けも一通り落ち着く、
区切りの時であります。
一年の折返しであり、半年の穢れを祓い清め、秋の豊作と後半年を
無事に越せる様に祈る行事です。
30日の「夏越し」や「半夏生」(今年は7月2日)の行事と似通っています。
使い終わった箸は翌日、近くの川に流します。

関東、主に千葉や神奈川、栃木、信越地方に残る風習です。
ご当地さぬきでは新箸の祝いの風習はありません。

日本人、和食といえば“箸”です。
でも正しく使っている人、少なくなってきているような気がします。特に若い人。
ある調査では約3割、7割の方は変な使い方をしている。

タブーと言われる、ねぶり箸、箸渡し、そら箸、にぎり箸、二人箸、刺し箸、迷い箸、
指し箸、たて箸も見かけます。

今日は「ちらし寿司の日」でもある。
さぬきでは関東でいうちらしは殆ど食べない。
寿司と言えば「ばら寿司」「五目寿司」をさす。
さぬきうどんにばら寿司、これが晴れの料理なのです。

ばら寿司は正しい箸使いでないと上手に食べられない。
「箸先五分、長くて一寸」なのである。
えっ!「箸にも棒にもかからぬ」って。

新箸の祝い膳
さぬきうどん&まんじゅう/ススキの青茎で作った箸

小麦粉だけで作った饅頭、黄色っぽくなるし、パサついて美味しくない。
やはり上用粉ですね。
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[ 2017/06/27 12:52 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)

夏至(げし)

紫陽花園

空梅雨だった四国にもようやく雨が降った。
五月雨、恵みの雨であるが、これで渇水が解消されたわけではない。
もっと降れ。

紫陽花と競ひまさるや七変化 (水原秋櫻子)

紫陽花、雨がよく似合う。
梅雨の花である。


新種


陽熱至極しまた、日の長きをいたるなるを以て也(歴便覧)

今日は二十四節気の一つ「夏至」です。
この日、北半球では昼が最も長くなり、当然ながら夜が最も短くなる。
陽熱至極とはいえ、梅雨の盛り、日照時間は短いことも多い。
当地の日の出は4時52分、日の入りは19時19分である。
今日の日照時間は殆どない。

夏至から11日目は「半夏生(はんげしょう)」。
雑節であり、七十二候に一つ、夏至の末候でもある。
梅雨の終わり、田植えの終わりの目安とされている。

関西地方では大地に根付くようにとタコを食べる習慣がある。
讃岐では以前紹介したように、新小麦で作った「禿だんご」と「うどん」を食べる。
「半夏生餅」というところもある。
愛知県では夏至の日に「イチジク田楽」を食べるという風習がある。
焼さば、きなこ餅とというところもあり、地方によって様々だ。

北欧では、夏場の日の長い期間を大切にしする。
「夏至祭」を行い、国民の祝日としている国もある。

日本では三重県二見浦(ふたみうら)、夏至の時期だけ夫婦岩の間から
朝日が昇ることから「夏至祭」が行われます。
讃岐小豆島の八十八か所霊場の一番札所、洞雲山では岩肌に太陽の光が
観音様のように見える「夏至観音」が現れます。
ありがたい姿をひと目拝みたいと、毎年お遍路さんたちが大勢参拝に訪れます。

これからが夏本番。食べ物も傷みやすい季節です。
夏至の日は「冷蔵庫の日」でもあります。
でも過信は禁物です。

◆「七十二侯」◆

●初候(二十八候)乃東枯(なつかれくさかるる)
 乃東とは「うつぼ草」の事で、夏に枯れる草と書いて「夏枯草(かごそう)」とも
 呼ばれる植物。その花が黒ずみ枯れたように見える頃。
 枯れゆく花に思いを寄せた、古人の優しさを感じる言葉です。

●次候(二十九候)菖蒲華(あやめはなさく)
 あやめの花が美しく咲き始める頃。
 花菖蒲のことです。

●末候(三十候)半夏生(はんげしょうず)
 半夏が生え始める頃。「半夏」は「烏柄杓」(からすびしゃく)の異名。
 この烏柄杓が生える頃。田植えを終える目安とされました。
[ 2017/06/21 08:48 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)

芒 種(ぼうしゅ)

芒種

芒(のぎ)ある穀類、稼種する時なり(暦便覧)

芒(のぎ)とは稲・麦などの実の殻にある針状の毛のこと、「禾」とも書く。
麦を刈り、稲を植える頃ということから、芒種と言われている。

田植えは昔と比べ一カ月程早くなり、殆どの地域で終わっていますが、
麦はちょうど今が黄色く色づき、まさしく麦秋となっています。

間もなく梅雨入りしますが、現在の稲作は、考えようによっては
自然の摂理に反したことをやっているのではないでしょうか。
稲だけでなく野菜、果物、花なども同じです。
人間の都合なのですね。

入梅も暦のそれに従はむ (相生垣瓜人)

「入梅」、暦では芒種の後の「壬(みずのえ)」の日、立春から127日目、
今年は6月11日である。
その後、ひと月余りが梅雨の期間となる。
当地方は果たして暦通りとなるだろうか?

梅の実が熟す頃の雨から付いた「梅雨」。
中国から伝わった時は「黴雨(ばいう)」と言った。
カビが生えやすいから時期からでしょうか?
語感が悪いから「梅」に「ばいう」も「つゆ」になったようだ。


◆「七十二侯」◆

●初候(二十五候):螳螂生(かまきり しょうず)
 蟷螂(とうろう)とはカマキリのこと。そのカマキリが田畑に姿を表し始め頃。
 カマキリは農作物には手をつけず、害虫を捕まえてくれる、ありがたい存在です。

●次候(二十六候):腐草為蛍(くされたるくさ ほたるとなる)
 夏の風物詩、蛍が飛び回る頃。
 昔は、腐った草から蛍が生まれ変わると信じられていたのでしょうかね?

●末候(二十七候):梅子黄(うめのみ きばむ)
 梅の実が黄ばんで熟す頃。
[ 2017/06/05 09:12 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)

葉 柳(はやなぎ)

柳

葉柳や風のささやき聞き流す (鈴鹿仁)

昨夜来からの雨で枝垂れ柳が重たげに、したたるように垂れている。
青々と葉を濃くし、少しの風でも大きく揺れている様は実に涼しげである。

芽吹いたばかりの新芽を「芽柳」という。
葉が少し広がると「青柳」という。
春の柳もそれぞれに美しさがある。

青々と緑を増し、繁茂した柳を「葉柳」とか「夏柳」と表現する。
葉の裏は表と違い、淡い黄みを含んだ薄い緑色をしている。
これを「裏葉柳(うらはやなぎ)」という。
日本の伝統色である。

♭土手の柳は 風まかせ 好きなあの子は 口まかせ・・・

高田浩吉の「大江戸出世小唄」の冒頭である。
もう誰も知るまい。
柳といえば川辺や池の畔に植えられている柳を思い浮かべる。
柳並木、枝垂れて川面に長く垂れ、水鏡とする風情は取分け趣深い。

♭昔恋しい 銀座の柳 仇な年増を 誰が知ろ・・・(東京行進曲)
♭植えてうれしい銀座の柳 江戸の名残りのうすみどり・・・(銀座の柳)

何れも「西条八十」の作詞である。
柳はかつて銀座のシンボルだった。
ネオンが照らす柳もまた風情がある?
[ 2017/06/02 09:25 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)

6月・水無月(みなづき)

夏越

このところ全国各地で真夏日が続いている。
雨は殆ど降っていない。

雨が降る時季「水無月」に入った。
無の“な”は今の“の”に当たる。
「水の月」なのである。

当地方では田植えは終わったが全国的にはこれからが田植えシーズンに入る。

六月の花のさざめく水の上 (飯田龍太)

水辺に生える花菖蒲も咲き出した。
雨が似合う紫陽花も間もなくだ。

今日は「衣替え」。
今夏は明るくてゆったりした“心地よさ”がトレンドだそうだ。
服装だけでなく、住まいの衣替えもお忘れなく。

11日は「入梅」、梅の実が熟する頃です。
梅干を漬ける家庭は少なくなりました。

梅雨入りは少し遅れるようです。
四国は暦ごろでしょうか?

16日は平安時代の嘉祥(かしょう)時に始まった「嘉祥の日」。
和菓子屋さんでも“嘉祥?何ですか?”と言われる時代だ。
昔は16個、現代は1+6の7個を食べるのだが、それでも多い。
糖尿には素通りの日だ。

二十四節気、今月は「芒種」と「夏至」。

30日は「夏越し」1年の折返しです。
厄除けの“水無月”菓子は食べようか?

うっとうしい季節ですが、雨を楽しむ心も大切です。
食中毒には気を付けましょう。

◆歳時記◆ 

1日 衣替え
5日 芒種
10日 時の記念日
11日 入梅
16日 嘉祥の日・和菓子の日
18日 父の日
21日 夏至
30日 夏越しの祓
[ 2017/06/01 05:17 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)