亥の子

「十月亥の日に餅を食えば、万病を除く」

今日は旧暦10月の最初の亥(い)の日です。
猪の多産にあやかり新穀でついた「亥の子餅」を食べ、
無病と子孫繁栄を祈る日です。
「亥の子の祝い」、「玄猪(げんちょ)」、「亥の子祭り」ともいいます。

中国や四国地方では子供たちがわら束や石で地面を打ってまわり、
家々から餅をもらってくる亥の子突き といった行事が各地で残っている。

現代では亥の子って何? でしょうか、
少子化の今、この風習を全国的に復活できないものかと思う。

1亥の子餅

亥は中国の陰陽五行説では水性に当たり、火難を逃れるという信仰があり、
茶道では、亥の日に「炉開き」をします。
5月に摘まれた新茶を納めた茶壷の口を切って使い始めるので「口切り」ともいいます。
茶人にとっては心も新たに新茶いただくわけで、正にお正月の気分になる時節です。

また炬燵開きの日でもあります。

でもいずれも少し遅いようです。
既に炉開きされている所が多いのではないでしょうか。
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[ 2017/11/20 09:05 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)

七五三

境内に動く彩り七五三 (嶋田摩耶子)

11月の最大行事と言えば「七五三」。
土日ともなれば各地の神社は賑わっている。
その微笑ましい姿を見ると親の愛情や子供の喜び、家族の強い絆が伝わってくる。

私は七五三を祝ってもらったという記憶はない。
戦後でもありしかも関西、こうした風習は定着していなかったのではないかと思う。

娘三人には三歳、七歳時に祝った。
孫たちの成長を七五三で確認する慶びもひとしおである。
今年は末娘の子、長男が五歳、長女が三歳になった。
近くでもあるし、楽しみにしていたが連絡はなし。
嫁ぎ先の氏神様で既に済ませたようだ。

かつては「七歳までは神のうち」とされ、乳幼児の死亡率が高かったことから
七歳まで無事に生きた子供を三歳、五歳時に氏神に見せて感謝する通過儀礼
としての意味合いがあった。
医学が進歩した現在では、7歳までの生存率はほぼ100%。その意味合いは薄れている。
寿命100歳時代、そこからがずっとずっと長い。

三歳には男女児とも髪を伸ばし始める「髪置」、五歳には男児が袴を着る「袴着」、
七歳には女児が大人の女性と同じ幅広い帯を締め始める「帯解」のお祝いをする。
昔の公家や武家社会の儀式に根ざしたものだ。

本来は、数え年に行われていたが、現在では満年齢で行われる。
七五三に食べる紅白の細長い棒状の千歳飴は、子供の健康と長寿を願った縁起物。

11月15日、七・五・三、全て奇数です。
これは奇数を縁起の良い数と考える中国思想の影響からきています。
桃の節句(3月3日),端午の節句(5月5日)、七夕(7月7日)も同じなのです。
7+5+3=15。
11は12月までの最大の奇数月、最良の祝い日なのです。

 参考
[ 2017/11/15 06:33 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(2)

立冬(りっとう)

冬の気立ち初めていよいよ冷ゆれば也(暦便覧)

北国では初雪、本州では「木枯らし1号」の便りもありましたが、
今日は「小春日和」、立冬とは思えない暖かさです。
四国路はこれからが秋本番。紅葉もこれからです。

二十四節気の一つ「立冬」。
今日から立春の前日までが暦の上では冬となります。
「四立」、立春、立夏、立秋、立冬は新しい季節になる起点の日です。

朝晩は冷え込み、日差しも弱まり、冬の足音は一歩一歩近づいてきています。
既に「こたつ」を出したお宅も多いのではないでしょうか!

インフルエンザ、例年よりも流行が早くワクチンも少ないとのことで、
予防接種をしようとした途端に風邪をひいてしまった。
私の体、風邪は厳禁。気の緩みか?

立冬の土鍋の粥のかがやけり(内海良太)

だんだん温かいものが恋しくなってきます。
立冬⇒小雪⇒大雪⇒冬至と字の如く冬は深まって行きます。

◆七十二候◆

●初候(五十五候):山茶始開(つばきはじめてひらく)
 山茶、読みは「つばき」ですが、山茶花(さざんか)が咲き始める頃。
 山に花を咲かせる茶の木。
 葉の部分をお茶として飲んでいた事に由来すると言われている。

 山茶花の咲くより散りてあたらしき(草城)
山茶花
花は良い香りで、花びらは一枚ずつ散ります。

●次候(五十六候):地始凍(ちはじめてこおる)
冬の冷気の中で、大地が凍りはじめる頃。
朝は霜が降りるようになります。
霜柱を踏みしめて音を楽しむのも一興ですね。

●末候(五十七候):金盞香(きんせんかさく)
水仙の花が咲き出す頃。
金盞(きんせん、正しくはきんさん)、「きんせんか」を連想してしまいそうですが、
水仙のことです。
また、「金盞」は金の盃のこと、水仙の黄色い冠を見立てています。
[ 2017/11/07 08:37 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)

秋の暮

11月4日庭紅葉

秋は夕暮れ。夕日の差して山の端いと近うなりたるに、烏の寝所へ行くとて、三つ四つ、
二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、
いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。(枕草子)


7日には立冬を迎える。庭の紅葉も色づいてきた。
秋の暮」、秋深し、行く秋を惜しむ時期、いよいよ秋も終焉を迎えた。

過ごしやすい季節、春と秋は増々短くなって行くように感じる。
「惜しむ」という思いは年毎に強くなって行く。
夏や冬は惜しむという感はなく、秋や春を待つという感が強い。

「秋の暮」という言葉は“秋の日の夕暮れ”を指すのが一般的である。
季節として秋の終わりを表す場合には「暮の秋」といい、区分される。

秋の夕暮は「つるべ落とし」と言われるくらい、あっという間である。
その短さが物の哀れや寂しさを醸し出し、その趣きが愛され、
日本人の美意識に深く根ざしてきた。

去年より又さびしひぞ秋の暮 (蕪村)
家にゐて旅のごとしや秋の暮 (長谷川櫂)

惜しむと同時に古希も過ぎると寂しさが増してくる。
“さびしひぞ秋の暮”蕪村も余程だったのだろう。
昔の今日の日、訪ねた八甲田・十和田湖・奥入瀬・蔦温泉・・・
紅葉真っ盛りなのだろうな~。
[ 2017/11/04 11:29 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)

11月(霜月・しもつき)

つわぶき山茶花

早いもので今年ももう11月に入った。
残りたった2カ月で2017年も暮れてしまう。
今年は酉年、今日は十三夜、まさに「烏兎匆匆」だ。

凩や海に夕日を吹き落す (夏目漱石)

台風が過ぎ去り青空が広がった。途端に「木枯らし1号」が吹いた。
いよいよ冬到来である。木枯、俳句の世界では「凩」と書くことも多い。

本格的に霜が降りてくるから「霜月」、霜降月とも言われる。
10月に出雲大社に出かけていた神様が帰ってくるから、「神帰月」との別名もある。

7日には「立冬」を迎える。紅葉狩り、酉の市、七五三で賑う。
「小春日和」ならばいいが、11月は秋と冬が行きつ戻りつ、周期的に変化する。
年賀状も今日から発売される。いよいよ冬支度を急がねば。
後2カ月は早い。

◆歳時記◆

1日 十三夜(後の月・栗名月)
3日 文化の日(祝) 善通寺空海まつり
6日 一の酉
7日 立冬
12日 塩江もみじまつり
15日 七五三
16日 ボジョレーヌーボー解禁日
18日 二の酉
20日 旧亥の子餅 炉開き
22日 小雪
23日 勤労感謝の日(祝) 栗林公園秋のライトアップ
30日 三の酉

[ 2017/11/01 07:17 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)