蚊(か)

まざまざとわが血の匂ひ蚊を打つて(能村登四郎)

いやな蚊の季節がやってきた。
梅雨だから庭にはたっぷりと水分があるから次々と孵化するのだろう。

洗濯物を干していると、草取りをすると、露地に立つと・・直ぐにブ~ンと寄ってくる。
少しの時間だけだからと虫除けスプレーをしないでいると決まって数か所噛まれている。
低体温だし、もう血も美味しく無かろうに、血を吸うのは雌だから??
蚊取りアプリもあるというが、効くのだろうか?何かいい手はないものか・・・
ムヒやウナは必需品なのである。

つり初(そ)めて蚊帳の薫りや二日ほど(花虫)

子供の頃は蚊帳を吊って寝ていた。
もう蚊帳の中で寝た経験のある人は少なかろう。
「蚊帳ってな~に?」今や死語になりつつある。
あの青臭いようなにおい、ざらっとした感触は今もって忘れない。
「蚊が一緒に入らないよう素早く入れ」父によく言われたものだ。
蚊帳の中は何だか別世界にいるような感じだった。
そういえば、蛍が舞い込んだこともあった。

まだ3つ程残っている。
古い家には吊り紐を掛けるためのフックもある。
虫干しも兼ねて出してみるか!
半世紀振りに昭和の懐かしいにおいを嗅ぎながら昔を懐かしむのもまた楽しいかも。

蚊帳フック


蚊遣火の煙ただよう座敷かな

蚊遣火(かやりび)、これも死語かも知れない。
蚊取り線香のことだ。
金●の夏 日本の夏」のCM、覚えている方も多かろう。
昭和40年代初めに売り出された渦巻型の蚊取線香である。
主原料は除虫菊である。
これを契機に蚊帳は家から無くなった。
あの独特の匂いも嫌いじゃない。

自作蚊取器

その後、ベープの愛称で流行った電気マットから液体方式へと発展、
今では火を使わないワンプッシュ型や吊り下げ型まで進化している。
でも蚊取り線香は今でも愛用している人は少なくない。
庭に出れば蚊は多いが家は殆どいなくなった。
サッシ・網戸のお蔭でしょうか!
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[ 2018/06/17 08:03 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)

梅雨寒(つゆさむ)

ひとりごち吾にかへるも梅雨寒く(石川桂郎)

昨夜は寒さで目が覚めた。
夏布団にしているが、もう1枚出した。

沖縄本島や奄美諸島では台風6号の影響で強い雨風が吹き荒れている。
関東や東北では「梅雨寒」が続いている。
西日本は梅雨の中休みだが半袖では寒いくらいだ。
梅雨寒、梅雨冷、この時期ならではだ。

「温度差」「湿度」「気圧」の影響だろうか気分も晴れず、体調も良くない。
今朝から偏頭痛がする。寝冷えだろうか、体温も35度、免疫力も落ちている。
友人は「梅雨バテ」じゃないかという。
夏バテは知っているが梅雨バテ?ってあるの?バテなのか???
体調管理にもっと気を付けないといけない。

冷蔵庫食指を誘ふものさがす(及川 貞)

冷えといえば、「冷蔵庫」、昔は木製二層の氷冷蔵庫だった。
今では冷凍冷蔵庫が当たり前だ。
先日ラジオを聞いていたら、インドで電気を使わない冷蔵庫があると言う。
冷蔵庫上部にあるタンクに水を注ぐだけ。タンクに注いだ水が庫内に染みわたり、
暑い日にはその水が蒸発し庫内の食品を冷やしてくれる。
室温よりも約8度低い温度を維持できるのだとか。
値段は一台50ドル。エコで経済的であるが・・・

いやいや発想としてはいい。
今夏も電力不足はないようだが、もしなかりせば、という考えも必要だ。
日本は豊かすぎる。水道も電気もない国だってあるのだ。

[ 2018/06/16 11:24 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)

南瓜(かぼちゃ)の花

かぼちゃの花1

夕べにも朝にもつかず瓜の花(芭蕉)

今、あちこちの畑で黄色い「瓜の花」が咲いている。
花には朝や昼、夕だけ咲く花と時間が決まったものが多いが、
瓜の花はのべつ咲いている。何故なの?

石鎚も南瓜の花も大いなり(富安風生)

写真は「南瓜の花」。
花はとても大きく、五裂黄色なのでよく目立つ。

♪きれいな花には トゲがある かよわい花では 頼りない
  女房にするなら かぼちゃの花や いつもカラカラ 笑ってる
  お前みたいな アンアアアー かぼちゃの花や

             (かぼちゃの花 作詞:喜多條忠 作曲:叶弦大)

南瓜の花はほぼ無味無臭。
食べられる。だが食べたことはない。ふわっとした食感が特徴だとか。


かぼちゃの花2
[ 2018/06/14 09:21 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)

入梅(にゅうばい)

入梅 アジサイ

入梅も暦のそれに従はむ(相生垣瓜人)

昨日、東北南部と北陸が梅雨入りした。
今年の梅雨入りは例年より随分と早い。
今日は暦上の「入梅」、梅雨の季節に入る日、雑節の一つである。
現在のように詳しい気象予報が無かった時代においては「入梅」が
田植えの目安だった。

芒種から数えて6日目頃の最初の壬(みずのえ)の日である。
その後約30日間が「梅雨」の期間となる。
梅雨明けを「出梅(しゅつばい)」という。
小暑の後の壬の日としている。

暦上の「入梅と出梅」、今では使わなくなりました。
気象庁が使う「梅雨入り・梅雨明け」が一般的です。

北上する梅雨前線、しかし北海道には梅雨はない。
でも梅雨に似た現象がある。
それを「蝦夷梅雨(えぞつゆ)」と呼んでいる。

♪リラ冷えの町で 今も待つという うわさ哀しいね・・・
♪リラ冷えの季節がくれば うす紫に こころが染まる・・・


その頃の肌寒さを「リラ冷え」という。
リラの花、ライラックのことだ。
「リラ冷えの街」渡辺 淳一の小説で世に出た言葉である。

「梅雨」の別名には次のようなものがある。
梅霖(ばいりん):長く降り続く雨のこと。
麦雨(ばくう):麦が実る時期であることに由来。
五月雨(さみだれ):旧暦では5月頃であることに由来。
黴雨(ばいう):湿度が高くカビが生えやすいことに由来。
栗花落(ついり):梅雨入りの時季に栗の花が落ちることから
[ 2018/06/11 07:08 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)

芒 種(ぼうしゅ)

のぎ

大灘を前に芒種の雨しとど (宇多喜代子)

今日は二十四節気の一つ「芒種」。
」とは稲や麦などの植物の先にある棘のような部分のことで、
稲や麦など穂の出る穀物の種をまく季節ということです。

五月雨に笠のふゑたる田植かな (子規)

今日は五月雨、全国的に雨、本格的な梅雨のシーズンに入りました。
昔はこの時期になると、田植えは一家総出の大仕事でした。
機械化された今では早乙女たちの姿はもう見られません。

早乙女

「稲」の語源は「命の根」、最近は若者を中心に米離れの傾向にありますが、
今月は「食育月間」です。お米など穀類を見直したいものです。

七十二候でいうと、カマキリが生まれ、モズが鳴き始め、梅の実が黄色くなっていく時期。
新しい生命の誕生や成長が感じられる頃といえます。

梅の実が熟す頃の雨から付いた「梅雨」。
昔は「黴雨(ばいう)」と言った。
黴(カビ)が生えやすいから時期からでしょうか?
今では語感が悪いことから「つゆ」に変わった。

カビや食中毒には気を付けましょう。

[ 2018/06/06 07:51 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)