枇杷(びわ)

梅雨時の果実の一つ、「びわ」、香川県は全国5位の生産地である。

枇杷の花

初冬にやさしい香りのする白い小さな五弁花が房になって咲く。
原産は中国。6世紀にはすでに栽培が行われていたというから歴史は古い。
葉と種子は薬用にもされる。
語源は楽器の琵琶(びわ)に似ていることから木へんを付けて枇杷になったとか。

びわ 玄関

一盆に枇杷かく盛れば~ (高野素十)
葉かくれぬ夏こそ至れ枇杷の色(蓼太)

袋掛けをして、カラス除けの網をかけて、取り除き収穫をする。
大変な労力を要するのである。それを毎年少し手伝い多くいただく。

初冬に咲く花は生けることもあるが、実は盛り飾る。そして食べる。
枝が数本あったので今年は実も生けてみた。難しくはないがいい枝振りのない。
実も落ちるのである。
3個落ちると、生け花としてはいただけない。無手勝流でもしかたない。


枇杷床の間枇杷生ける


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[ 2018/06/13 10:03 ] 草木 | TB(0) | CM(0)

紫陽花(アジサイ)

粟井006

♪卯の花の 匂う垣根に時鳥(ホトトギス) 早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ   


卯の花(ウツギ=空木)、別名を「梅雨花」という。
でも梅雨花といえばやはり「紫陽花」である。
雨に打たれながら、静かに咲いている姿は風情があり、感情に沁みるものがあります。

こころをばなににたとへん
こころはあぢさゐの花
ももいろに咲く日はあれど
うすむらさきの思ひ出ばかりはせんなくて

「こころ」  萩原朔太郎


♪紫色に 染めながら 何度も色を 変えて行く こんな小さな 花びらだって
 雨の重さに 耐えて咲く あじさいは
・・・あじさい雨情(夏木綾子)
♪降りしきる 冷たい雨にぬれながら 色を競うように咲く 紫陽花よ
 何をそんなに装う うす紅の花もよう
・・・紫陽花(五木ひろし)
♪紫陽花を 紫陽花を ひとまず白に 染める雨 やがて七彩 変えてゆく・・・
                           阿吽の花(島津亜矢)


多くの詩人や歌人が詠っている。

原産は日本、「ガクアジサイ」「ヤマアジサイ」と呼ばれる。
よく見かける花が手まり状で派手なのが「西洋アジサイ」である。
ガクアジサイが西洋に渡り、園芸用に改良されたものである。

好みだろうが、私は日本古来の「ガクアジサイ・ヤマアジサイ」が好きだ。

紫陽花の一番の魅力は色が変わること。
「七変化花」とも表現されるように、花の色は白、青・紫・ピンク・赤と様々。
花言葉も「心変わり」「移り気」。
諸行無常、だから詠われるのだろう。

紫陽花の名所といえば、鎌倉を思い浮かべるが讃岐だってある。
以前2万株が咲き誇る「国営讃岐まんのう公園」を紹介した。
今回は観音寺の「粟井(あわい)神社」、境内には3千株が所狭しと、咲いている。
9日~17日の間「あじさい祭り」で賑わう。


粟井004粟井009
粟井012涌井005
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9日早朝撮影
[ 2018/06/12 07:44 ] 草木 | TB(0) | CM(0)

百合

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」

百合は歩きながら見るのが一番美しいという説がある。

夏の野のさ百合の花の花笑みににふぶに笑みて逢はしたる(大伴家持)

今朝、山道を散歩中、百合の花が「笑み」、おいでおいでをする。

ゆり5ゆり6
ゆり7ゆり8

初夏ですね、白、赤、黄・・凛々しく鮮やかに咲いている。
お馴染みの花ではあるが匂いはあまり好きではない。
でも自然の中では気にならない。
そんな百合は日本が原産国です。

西洋では、バラとユリとスミレがトリオ。
バラは「」を、ユリは「威厳」を、スミレは「謙虚・誠実」を表すとされ、
この3要素を兼ね備えた人が理想の女性といわれている。
日本では・・立てば・・という「清楚な美、気品、教養」といったところか!
大和魂、大和撫子という言葉今や昔ですかね。

ユリは漢字で“百合”と書く。
その語源はユリの球根、正月に使う“ユリネ”から。
ユリネは1枚1枚剥ける「りん片」100枚の集合体である。
だから「百合」。

食わざれば咲いてしまひぬ百合の珠(加藤楸邨)

その百合根を母は土の中に埋めた。見事咲いたのが「鬼百合」。
調べると、りん片1枚でも咲くと、百合は強いのだ。

オニユリ

しかし花粉には困る。洋服に付いたりしたら大変だ。
匂いがきついのでめったに生けないが、その時は雄蕊は取る。
花粉は落ちないし匂いも無くなるからだ。

♪百合の花 花を摘みつみ なじょして泣いた・・・
♪白く咲くのは 百合の花 どう咲きゃいいのさ この私・・・


そういえば一世を風靡した”百合子”さん、もう一花咲かさないの?

白ゆり
[ 2018/06/10 08:14 ] 草木 | TB(0) | CM(0)

初花(夏)の香

マーガレット

風白しマーガレットを野に置きて(稲畑汀子)

「マーガレット」、漢字では「木春菊」と書く。
アフリカのモロッコ沖のカナリア諸島が原産である。
キク科でも日本の菊とは趣が異なる。
明治時代に日本に渡来、花壇に切り花としても親しまれている。
デンマークの国花である。

瓢箪の花

夕づつやいよいよ白く花ひさご(飴山実)

夕顔の花によく似ていますが、瓢箪の花、瓢(ふくべ)の花です。
北アフリカ、インド、タイが原産である。
ウリ科ユウガオ属の蔓性一年草。夕顔同様夕方に花を咲かせる。
瓢箪は中味を取り出して乾燥することによって、その形を強く保つことができるため、
古来、炭斗や花入、そして菓子器などのお茶の道具も作られる。
また飾りに、日常生活に使われる器など色々と活かされている。

栗の花

むせかへる花栗の香を蝶くぐる(前田普羅) 

淡黄白色の花穂が垂れ下がり、独特のむせ返るような青臭い匂いを放っている。
独特の匂いを放つことで昆虫を惹きつけ、効率的に受粉を行うのである。

夜もすがら花栗匂う契り宿
「夏草や兵どもが夢の跡(芭蕉)」とでも言おうか意味深だ。
[ 2018/06/03 10:56 ] 草木 | TB(0) | CM(0)

花菖蒲

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昨日、九州北部と四国が「梅雨入り」した。
5月中に梅雨入りするのは、5年ぶり。
平年より8日早く、昨年より23日も早い。

梅雨といえば花菖蒲と紫陽花
「花菖蒲 いずれがあやめか かきつばた」
「あやめ」は5月上・中旬に、「かきつばた」は5月中・下旬に、
花菖蒲は5月下旬から6月に水辺を彩る。
何れも初夏を代表する美しい紫系の花である。

この時期になると、毎年隣町の花しょうぶの里、県立「亀鶴公園」に出かける。
恒例の「ショウブまつり」が来月3日から開かれるが、今年は何でも早い。
昨日行くと、丁度見頃であった。

花菖蒲色とりどりに咲かせけり

江戸系、肥後系が約100種類、伊勢系が約30種類を中心に約1万5千株。
見事、池の周辺に色とりどりに咲き誇っている。
花菖蒲は紫系が相場だが、黄系が多い。
バラもそうだが最近は淡い黄系がモテるのだろうか?

ほどけゆく源氏絵巻や花菖蒲(稲畑汀子)

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花菖蒲撮るや水面の影までも(金子つとむ)



花びらの基、「花菖蒲は黄色、あやめは網目状模様、かきつばたは白」と覚えればいい。

[ 2018/05/29 07:33 ] 草木 | TB(0) | CM(0)