吾亦紅

吾亦紅
NHK「趣味の園芸」より

秋草の一つ、吾亦紅。
小指の先ほどの可憐な花穂をつけ、秋の深まりと共に紅を濃くしてゆく淋しく、
地味な花です。
花?に見えないから秋の七草に入らなかったのか?
でもそんな渋さが魅力、日本人の心を揺り動かす。

吾も亦紅なりとひそやかに
吾も亦紅なりとついと出で

何れも高浜虚子の句である。
“吾もまた紅なり”と自己主張している。
だから「吾亦紅」。
他に「吾木香」「割木瓜」「我毛香」「我毛紅」などの文字も充てられる。
万葉集では「我も恋う」と詠まれる。

吾木香われもかうすすきかるかや秋くさのさびしききはみ君におくらむ(若山牧水)

歌謡曲では“すぎもとまさと”の吾亦紅

♪マッチを擦れば おろしが吹いて……
さらさら揺れる 吾亦紅……
あなたにあなたに謝りたくて……


が有名。亡き母を思う歌である。

吾亦紅らしい歌という意味では
“川中美幸”の「吾亦紅 〜移りゆく日々〜」に軍配が上がる。

♪秋草の  淋しい花です
 人の目を ひくような
 派手さは何も ありません
 でも せいいっぱいに 咲いてます
 あなたへの深い 思いをこめて
 吾亦紅 われもまた くれない
 吾亦紅 われもまた くれない


作詞は水木かおる 作曲弦哲也である。
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[ 2017/10/15 11:35 ] 草木 | TB(0) | CM(0)

秋はどこ?

今朝の朝日12 今朝の日の出

寒露も過ぎたと言うのに、秋の日ならぬ夏の日が続いている。
終った扇風機もまた出した、車に乗ってもエアコンフル回転だ。
今朝の散歩も半袖で十分。
夜露も見られないが午後からは下り坂だ。

金木犀コスモス

木犀の香に飽きたりし散歩かな (相生垣瓜人)

あちらこちらから金木犀のいい香りが漂ってくる。
香水のキツイ匂いも良くないが、金木犀も近づくと濃密過ぎる。
何でもほどほど、うっすら漂ってくるくらいが丁度いい。

一面のコスモスやさし散歩道

コスモスはメキシコの高原地帯が原産地。
日本には明治20年ごろに渡来したというから歴史は短い。

♪薄紅の秋桜が秋の日の・・・

「秋桜」は「あきざくら」と読む。
山口百恵が歌ったこの歌では「コスモス」と詠ませた。
さだまさし、憎いですね。
今ではすっかり日本の秋を代表する花になった感じがします。

季節が行ったり来たりで、気温の変化が大きいです。
体調管理には気をつけましょう。
[ 2017/10/12 10:29 ] 草木 | TB(0) | CM(0)

庭の草花

嵐の前の静けさか、今は雨も風もない。
でも、既に大雨、洪水、暴風、波浪、高潮、雷の注意報が出ている。
台風第18号の影響だ。
速度が速まっている。昼前から雨や雷雨となり、ピークは夕方、
すでに交通機関にも影響が出始めている。
四国直撃は避けられそうもない。

四国の水瓶、早明浦ダムは37%まで低下しているから雨は歓迎だが、過ぎるのは困る。
被害がでなければいいと願いばかりである。

庭に秋の七草を植えていたが、昨年全て取り除いた。
風情はあるがもう一つ好きに慣れず飽きたからだ。
紫式部、野牡丹、竜胆、伊予水木、浜菊も除いた。
茗荷の花や南蛮煙管も顔を見せなくなり、貴船菊も風前の灯だ。

野萱草

萱草やこゝに芽をふく忘草 (正岡子規)

野萱草(ノカンゾウ)は咲いている。
一重の美しい花である。
一日花なので朝咲いて夕方には萎びます。花期は長い。
赤みがかかっているものはベニカンゾウ(紅菅草)、
八重はヤブカンゾウ(藪萱草)と呼ばれる。
ニッコウキスゲ(日光黄菅)やユウスゲ(夕菅)とよく似ている。

曼珠沙華の開花はまもなくだ。お彼岸には必ず咲く。

彼岸花
[ 2017/09/17 10:39 ] 草木 | TB(0) | CM(2)

芒(ススキ)

ススキ

朝夕は涼しく爽やか、でも昼間は真夏日、まだまだ暑い。
秋うらら”感じるのはもう少し先だ。

人皆は萩を秋といふよし我は尾花が末(うれ)を秋とは言はむ(万葉集)

「秋の七草」は多くが夏に咲き出す。
ススキが20~30cmほどの赤紫色の花穂(かすい)が見られるようになった。

穂芒のほぐれ初めの艶なりし(能村登四郎)

ススキは「芒」とも「薄」とも書く。
「スス」はまっすぐに立つこと、「キ」は草や茎の意味であるともいわれる。
秋空の中で花穂がなびく様は動物の尾のように見えることから
「尾花(おばな)」とも呼ばれる。

またススキは「茅(カヤ)」とも言う。
これで葺いた屋根が「茅葺屋根(かやぶきやね)」ですね。

昔から比べると少なくなったような気もするが、馴染みの深い草である。
「乱れ草」「敷波草(しきなみぐさ)」「袖振草(そでふりぐさ)」露曾草(つゆそぐさ)など
といった異名もあるが、ススキのイメージとはちょっと違う気がする。

月見のお供えは本来稲穂、ススキは代用であるが、風情はススキに軍配です。

花言葉は「心が通じる」「活力」「生命力」。
確かに生命力はすごいですね。

そんなススキの誕生花は9月15日。昔は「敬老の日」だった。
長寿日本。今のおじいちゃんもおばあちゃんも活力があります。
すごい生命力です。

君も“負けるんじゃねえぜ シャンとして シャンとしておくんなよ”
[ 2017/09/11 07:48 ] 草木 | TB(0) | CM(0)

オニバス

オニバスUP

香川県が絶滅の恐れがあるとして希少野生生物に指定している
「オニバス」が開花した。

弘法大師空海の誕生地、善通寺市のため池「前池」に赴いた。
場所はすぐ分かったが思ったより小さい池である。
水が綺麗なスイレンが咲く池というイメージとは違った。
池一面に葉が浮いているが直径1m程度と思ったより小さい。

前池 葉 説明板

花はどれ?カメラマンが数人いたので聞いてやっと分かった。
小さくて肉眼では見えにくい。20倍のカメラで覗いて確認できた。
葉には鋭い棘がある。だからオニバス?
花は葉を突き抜けた様に数本、鶏頭状で紫色の可愛い花である。
萼片は4枚、花弁は10数枚。

オニバス1 オニバス2

オニバスはため池の減少や水質の悪化などから全国的に減少している。
香川県でもかつては多く見られたようで様であるが、唯一毎年自生しているのは
この前池だけである。善通寺市の天然記念物でもある。
「前池オニバス保存会」による保護活動のお蔭である。

オニバスの花は8月後に開花、9月中旬まで見られる。
咲くのは午前9時頃から、午後には閉花する。
お早めにどうぞ。
[ 2017/09/10 08:03 ] 草木 | TB(0) | CM(0)