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アートにエールを!東京プロジェクト

東京では昨日、新たに143人の新規感染が確認された。
9日から6日連続で3桁台の高水準である。第2波がもう起きているのか? 
東京都は、今日にでも警戒レベルを最も深刻な4の最大に引き上げへという。

新型コロナウイルスのため、多くのアーティストの活動が自粛せざるを得ない状況にある。
東京都はこれに対応し、芸術文化活動支援事業「アートにエールを!東京プロジェクト」を立ち上げた。
文化の灯を絶やさない、粋な計らいである。
都内在住か活動が都内中心の個人が対象、予定人数4千人の4倍以上の申し込みがあり、再募集を実施した。
登録の上、5~10分程度を目安とする動画作品を提出する。
採用されれば、10万円が支給され、専用の動画サイトで配信される。
再募集にはステージ型の企画も加わった。これは都内の劇場・ホール等で予定していた公演が中止・延期となった団体が、無観客や入場を制限して開催し、その動画を「アートにエールを!東京プロジェクト」の専用サイトで一定期間無料配信することを支援するもの。

知り合いの方から、このプロジェクトに採択され、動画がUPされたので見て欲しいとのメールがあった。
風呂敷に魅せられ普及に尽力されている方です。
包み方をギュッと詰め込んだ楽しい動画です。
ご視聴いただき、風呂敷に興味を持っていただければ幸いです。

Flexible FUROSHIKI!つつみ純子


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[ 2020/07/15 10:37 ] 和文化 | TB(0) | CM(0)

茶禅一味(ちゃぜんいちみ)

5.31雨の蹲

茶禅一味」という言葉をご存じだろうか?
字のとおり、茶=茶道と禅は一体であるという意味である。

茶は鎌倉時代、建仁寺開山・栄西禅師が、中国から茶種を持ち帰り、栽培を奨励し、普及していった。
この事は有名なのでご承知のとおり。
室町時代、臨済宗大徳寺の一休和尚の弟子で、茶人の村田珠光は禅の要素と茶の湯を昇華し、
日本的趣味を加えることで茶道の原型を作りだした。
ここに茶と禅の精神の統一を主張する茶禅一味の侘び茶が誕生したのである。
珠光が求めた茶は心の静けさという精神面を求めたとろに特徴がある。
珠光の茶道を改良し、大成させたのが、かの千利休です。

禅寺では、今でも「茶礼(されい)」と呼ばれる儀式があり、お茶は欠かせない修行の一部となっている。
私は座禅の経験はないが、座禅をしていると眠くなるそうである。
そこでお茶、要は眠気覚まし、特に抹茶は効果絶大だそうだ。

お茶にしようか!精神を集中して仕事をしている時の一服は気持ちが緩んで気持ちを切り替えさせてくれる。

茶の湯とは、ただ湯を沸かし、茶を点てて、飲むばかりなるものとこそ知れ(千利休)

とはいうが、奥は果てしなく深い。所作や客に対する心入れなど、身心ともにそこにひたすら集中する。
一瞬一瞬を大事にしていこうという禅の精神そのものといえる。
心を込めて大切にいれたお茶は、確かにおいしさが違う。だが一番お茶を飲みたいと思うのは亭主だろう。
信長ら武将達が抹茶を好まれたのは、常々命の危険を感じる中で、緊張感を解すにはうってつけだったのだろう。

岡倉天心は「茶の本」の中で、「茶道の本質は、不完全ということの崇拝――物事には完全などということはないということを畏敬の念をもって受け入れ、処することにある」と述べている。
一方「禅」は姿勢を正して坐して精神を統一して自分自身の存在、真理を追究する宗教的修行法の一つである。
人間形成の道という根本の精神からみれば、両者は不二一如である。

ただ違いがあるとすれば、茶の湯は四季の移ろい、道具を大切にしてきた。和歌というか日本人の心の存在が
大きい。その意味で=禅ではない気もする。
[ 2020/05/31 13:30 ] 和文化 | TB(0) | CM(0)

掛香・匂袋

掛香・匂い袋・お香

掛香は小袖のたたみたるあはひに入おき、衣桁などにかけたるはよし。
夏のあつきころ、掛香の匂ひはなはだしきは、しょしんなるものなり(女重宝記)

掛香にものや偲ばれひるさがり (伊藤敬子)
夏帯に匂袋の紅のぞく (山田弘子)


「掛香(かけこう)」は龍脳(りゅうのう)、白檀(びゃくだん)、丁子(ちょうじ)などの香料を刻んで絹の美しい袋に入れ、
玄関や部屋の柱や鴨居などに掛けておく物。
芳香を楽しみ夏の暑さを払うだけでなく、防臭効果もあることから、臭気除け、邪気を払うためにも用いる。
懐中や着物の袂(たもと)に入れる「匂袋(においぶくろ)」またの名は「誰袖(たがそで)」も同じ発想。
何れも夏の季語である。

掛香は江戸時代後期、球形の匂袋の左右に紐を付け,首から胸元に掛けて携行する形態で遊女らにみられた。
着物の帯幅が広くなると,次第に懐中物が発達し、懐に納める匂袋へ変わり、男女を問わず身だしなみとして携行され町人社会に流行していった。
扇風機やエアコンのない夏のうっとうしい時代、香で気分や涼気や清々しさを演出したのである。
西洋の匂いの強い香水とは一味違う文化の高さが伺えます。

室町時代の名僧一休禅師は「香」の効用として「香十徳」をあげている。

感格鬼神   感覚が研ぎ澄まされる
清淨心身    身も心も清らかにする
能除汚穢    よく穢れを取り除く
能覺睡眠    眠気を覚ます
静中成友    静けさの中に安らぎを得る
塵裏偸間   忙しいときにも心を和ませる
多而不厭   多くあっても邪魔にならない
寡而為足   少なくても十分香りを放つ
久蔵不朽   年月保存していても朽ちない
常用無障   常用しても無害


室町時代に花開いた「香道」は、香りに心遊ばせる日本独自の香りの芸術である。
茶道・花道・連歌・能楽など、日本の心を代表する芸道の多くが、殆どが時を同じくして起こっている。
火や熱を用いて香りや匂いを出すお香もいいが、掛けたり置いたり、懐に入れたり、匂い袋はほのかに漂ってくる、まさに「微香」に心を寄せる上品な世界であります。
間もなく梅雨に入ります。清涼感のある芳香を楽しむ夏の設いとしてもいかがでしょうか。

[ 2020/05/21 08:21 ] 和文化 | TB(0) | CM(0)

桜色

山桜公渕公園

桜色に衣は深く染めて着む花の散りなむのちの形見に(紀有朋)

着物を桜色に染めて身につけ、散った桜を思い出す形見とする。
平安の昔から桜は日本人にとっては特別の存在だったのでしょうね。

桜色」は満開の桜の花のような淡いピンク色です。
深く染めて・・・当時の染料と言えは紅花である。
特に濃い紅染めは殿上人だけに許された禁色だったのでその色に近づけようとしたのだろうか?

桜といえばソメイヨシノを思い浮かべるが、ソメイヨシノは、江戸中期以降に人工的に作られたもの。
だから平安時代の桜は「山桜」、一重の白い花である。
淡いピンクに見えたのは赤みがかった若葉と一緒に咲くから、遠くからはそのように映ったのだろう。
紅染めの中では最も淡い色調である。
そこから平安貴族女性の衣装である十二単の色目の組み合わせとして「桜襲(さくらがさね)」が生まれた。
最も近い桜襲は「表白・裏赤花」という組み合わせである。多くの桜襲があるが、表は全て白である。

日本人にとって馴染み深い色の一つ、そういえば、ほんのりとピンクに染まった酔った女性の顔もそうだ。
[ 2020/04/14 07:52 ] 和文化 | TB(0) | CM(0)

蕎麦猪口(そばちょこ)

蕎麦猪口&薬味入れ

おんごく蕎麦杖笠納む大窪寺 (田口一穂)
新蕎麦のつるつると身も澄みにけり (藤田あけ烏)


ざる・もり蕎麦は”そばつゆ”にちょっとつけすすって食べる。その仕草、音で蕎麦通かどうかがわかる。

新蕎麦や吟味きびしき薬味入 (水原秋櫻子)

新蕎麦の場合は香りを楽しむため、ひと口めは“そのまま”食べる。 薬味はどうする?
その都度、適量をそばにのせて食べるのが通の食べ方だ。
そばつゆに入れるのもNGではないが、入れる前につゆ本来の味を味わいましょう。

新蕎麦のそば湯を棒のごとく注ぎ (鷹羽狩行)

蕎麦を食べ終わった後はそば粉の栄養素がたっぷりの「そば湯」をいただきましょう。

「猪口」とは元来はお酒をのむお猪口や小鉢。
「蕎麦猪口」はそれと区分するために付けられた。
口径約7cm、高台がなく、口へ向けて直線的に広がる形をしているのが特徴です。
原点は白い磁器肌に呉須(藍色)で絵付けされた古伊万里だといわれている。
最近では様々な色やデザインのものがたくさん登場している。

シンプルなだけに多種多様な使い方ができるのも魅力だ。
取っ手が付いていないのでちょっと熱いがコーヒーや紅茶、緑茶、ハーブティーをいれても素敵です。
ウイスキーやロック、お酒もいい。スープカップとしてシャーベットやアイス、パフェにもおしゃれです。
ポテトサラダやお浸し、きんぴらなど小鉢として、小さな花瓶としても使えます。
「雑器(ざっき)」とも言われるはずです。

「今年の漢字」が令和の「令」の文字が選ばれた。
その令和元年、亥=猪も間もなく暮れる。「猪口」は猪の口に形が似ているという説もあるが、当て字らしい。
年越しそばも間もなくです。蕎麦猪口?
当地の年越しそばは暖かい丼の田舎蕎麦なのです。 うどん? それは年明けです。
そばはぷつぷつと切れやすい。年越しそばはその年の煩悩を絶つ意味で食べるのです。
「年越しそば」の後には「年明けうどん」を食べましょう。
[ 2019/12/13 08:27 ] 和文化 | TB(0) | CM(0)