夏越の祓( なごしのはらえ)

歳月流るる如し
早、1年の折返しである。

神社では、無病息災を願い厄除けをする夏の風物詩、「夏越の祓」が行われる。
神社の参道に大きな茅の輪(ちのわ)が設置されます。
茅(ち=かや)とは、茅萱(ちがや)、菅(すげ)、薄(すすき)などの総称です。

一般的には「祓い給へ 清め給へ 守り給へ 幸え給へ」と唱えながら、
①茅輪の前に立ち、一礼。②左に回って茅の輪の前に立ち、一礼。
③右に回って、茅の輪の前に立ち、一礼。④もう一度、左に回り、茅の輪の前で一礼。
と3回くぐり抜けます。「茅の輪くぐり」と言います。
そして神前まで進み、二拝二拍手一拝の作法でお詣りします。
神拝詞もくぐり方も神社によって異なります。
男性右三度、女性左三度という所もありますので神社で確認されてからお詣り下さい。

茅の輪 東かがわ東方見聞録より
ご当地、白鳥神社の茅の輪、高さ1.8メートルで、右巻きと左巻きの二つ輪を重ねています。

身あかりや紙人形にせゞ御祓( 荷兮)

人形(ひとがた)」を使って厄落を行うところもあります。
人形とは、人の形を模した紙や藁など形代(かたしろ)です。
人形に自分の名前や年齢などを書き、それで体を撫でて人形に罪やケガレを移し、
身代わりとして神社に納めたり、川に流したり、篝火を焚いたりして厄を落とします。
流し雛と同じです。


人型
冷泉家ではススキの葉を人の形に結んだ人形を使い、和歌を3度唱えながら
人形で体を撫で、ハァーと息を吹きかけて水に浮かべます。
それに習いました。

そして「水無月」を食べて厄落としをします。
ういろうの上に邪気を祓うあずきがのった三角形のお菓子で、三角形は氷を表しています。
無事に夏を越すためのエネルギーを補給の一面もあるのです。

水無月
生地はういろうでなく、道明寺羹にしました。

夏越にちなんだ新しい行事食「夏越ごはん」が話題になっている。
雑穀ごはんの上に、「茅の輪」をイメージした、緑や赤の旬の夏野菜を使った
丸いかき揚げをのせ、おろしだれをかけたものです。
今日は「夏越ごはんの日」。
左回り食べて、右回りに食べて・・の作法は無いようである。


夏越ごはん 夏越ごはんHP

水無月の夏越の祓する人は千歳の命延ぶといふなり(拾遺和歌集)

今日は神社でお祓いをしたあとは、「夏越ごはん」と「水無月」を食べて、
暑い暑い夏を元気に乗り切り、健やかな一年の後半を過ごしましょう。
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[ 2017/06/30 07:18 ] 季節のたより | TB(0) | CM(0)

梅雨入り

巨人はとっくに梅雨入りしている。
昨日は6(む)7(な)しい日。
「巨人!栄光を失う記念日」とならなければいいが・・・
と心配したが、不安は的中、連敗記録を12と球団記録を更新した。
全員が委縮しているように見える。
ここは開き直るしかない。
慶喜=由伸、大政奉還か!
いよいよ外野席が煩くなりそうだ。


昨日、気象庁より、中国・四国から関東甲信まで梅雨入りが発表された。
四国は平年より2日遅かった。

同時に高松・大阪・横浜・東京都心で梅雨の花、アジサイの開花も観測された。
高松と横浜は平年より5日早く、東京都心と大阪は平年並みの開花だ。

開花宣言はソメイヨシノだけかと思っていたが、アジサイもあることを知った。

アジサイの開花とは?
アジサイの開花は中心にある直径7ミリほどの真の花が2~3輪咲いた
状態となった最初の日を指す。
さくらの開花のように、標本木(ガクアジサイ)があり、各気象台から発表されている。

ヤマツツジ、ノダフジ、イチョウ、タンポポ、スイセン、ウメなどの開花日や
つばめ、蛍などの動物を初めてみた日も発表されている。

紫陽花1
紫陽花2紫陽花3
三本松公園東側のアジサイの見頃はもう間もなく

中川大兄が悪条件の中、大変苦労されボランティアで植えられた場所である。
ヤマアジサイ、ガクアジサイ、西洋アジサイ混合である
[ 2017/06/08 08:06 ] 季節のたより | TB(0) | CM(0)

新緑

昨日から早朝まで強風と激しい雨に見舞われた。
今日は一転「夏日」である。
関東では7月並みの気温の高さとなっている。
何と何と高崎では真夏日だ。
晩春の気候は激しく変わる。

新緑の木々の主張の見えそめし (稲畑汀子)
新緑の小さき庭に若き声  (久保田一豊)

桜の花が散った途端に、新しい命あふれる若葉の季節が訪れた。
庭は既に新緑、5月の風情を醸し出している。


もみじ かりん アメリカ
木の芽 ハーブ 土佐水木
なるこゆり どうだんつつじ 花筏
山吹 釣 蕗

若葉が風にそよぐ姿は落花とは違った爽快な風情です。
人間で言えばまさに青春時代。

[ 2017/04/18 17:54 ] 季節のたより | TB(0) | CM(0)

花見

「サ」は田の神をさす。
「クラ」は座の意味。

すなわちサクラとは田の神が美しい花となって姿を現したところということです。
神が宿る神聖な木なのです。
古代の農民は桜の木にお酒や料理お供えをして、豊作を祈り、宴をしました。
これが「花見」の起こりです。

春雨に 争ひかねて 我が宿の 桜の花は 咲き初めにけり(万葉集)
花見にと 群れつつ人の 来るのみぞ あたら桜の とがにはありける(西行法師)

和歌に見られるように奈良・平安時代には花の宴が持たれ、
次第に桜を楽しむ行事へと変化をしてきました。
江戸時代になると花見は庶民にも広がり、
元禄時代には盛んに花見が行われるようになります。
「花のお江戸」というじゃないですか。

香川で桜の名所といえば、
特別名勝栗林公園、紫雲出山、公渕森林公園、亀山公園(丸亀城)、琴弾公園、
桃陵公園、亀鶴公園辺りでしょうか。

地元では、みろく自然公園、白鳥温泉、前山公園、誉田公園、とらまる公園、
千足ダムなど見所満載です。
ソメイヨシノの開花は例年より遅く、まだ咲き始め、来週が見頃になりそうです。

思い起こせば、若い頃は会社の直ぐ北が高松城内の玉藻公園、
昼休みには場所取り、弁当やお酒の準備で大わらわ、
夜はビール、花冷えでトイレの回数が多くなる、
架設トイレは長い行列、花見どころではなかった事を思い出す。

“花より団子” がいいという方も多かろう。
花見団子は先から赤(桃)・白・緑の三色で、桜色は桜で春を、
白は雪で冬を、緑は新緑で夏を表しています。
秋は?飽きないで食べてということ、いや四は陰数字だからであろう。

赤い蕾がで、白い花が咲き、散った後は緑の葉が出る。
紅白でお目出度く、緑は邪気を払う団子。
江戸時代の人は粋ですね。

でも今は団子より桜餅に人気がある。
関東はクレープ状の長命寺桜餅、関西は道明寺を使った桜餅です。

長命寺は向島にあるお寺。元禄四年頃、寺に住んでいた寺男、山本新六という男が
作ったという。 新六!!すごい。そういえばチョウヤの梅酒も新六だ。
道明寺は大阪の藤井寺にある尼寺です。

喰って、騒いで飲んで、酔っ払うだけが花見ではありません。
サクラの意味や人との歴史を振り返りながら、尊敬の念を込め、
花を愛でてみてはいかがでしょう。

夜桜は身体には毒です。風邪などを召しませんよう、花冷え対策もお忘れなく。


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[ 2017/04/06 13:58 ] 季節のたより | TB(0) | CM(0)

啓蟄(けいちつ)

河津桜

近所の「河津桜」が満開である。
桜と言えばパット咲いて、パット散るイメージがあるが、
早咲の河津桜は色も濃く、長く咲いているので楽しい。

河津桜みな手のとどく枝延べて (阿部ひろし)


今日5日は、二十四節気の三番目、「啓蟄」である。

陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり(暦便覧)

「啓」は開く・開ける、「蟄」は虫類が閉じこもる・隠れる、との意味。
中国では「驚蟄」と書く。

「蟄居を申し渡す」 なんていう言葉が江戸時代にはあった。
出てくるのではなく、武士や公家が罪により閉門の上、自宅の一室に謹慎させるもの。
啓蟄は生き物たちが春の陽気に誘われ地中から動きだす頃ということだ。

啓蟄の虫におどろく縁の上 (臼田亜郎)

またこの時期は木の芽時、山椒や柳の若芽が芽吹き、ふきのとうの花が咲く頃。
たけのこ、たんぽぽ、つくし、ヨモギたちも姿を見せてくる。
人間社会でも巣立ちの時節である。

「一雨ごとの暖かさ」、草木の母である雨が多くなってくる頃でもある。
「木の芽起こしの雨」「春雨」と呼んだりもする。
この雨は雷を伴うことがある。「春雷」とか「虫出しの雷」ともいう。

虫出しの雷おどろかぬ虫のゐて (桂信子)

これも「春の訪れ」を告げる一つ。
“くわばらくわばら”

◆「七十二侯」◆

●初候(七候):「蟄虫啓戸」(すごもりむしとをひらく)
 冬籠もりをしていた虫たちが出て来る頃。

●次候(八候)「桃始笑」(ももはじめてさく)
 桃の花が咲き始める頃。桃の節句と言われる所以です。

●末候(九候)「菜虫化蝶」(なむしちょうとなる)
 青虫(菜虫=野菜類を食べる昆虫のこと)が羽化して紋白蝶になる頃。
[ 2017/03/05 09:58 ] 季節のたより | TB(0) | CM(0)