新緑

昨日から早朝まで強風と激しい雨に見舞われた。
今日は一転「夏日」である。
関東では7月並みの気温の高さとなっている。
何と何と高崎では真夏日だ。
晩春の気候は激しく変わる。

新緑の木々の主張の見えそめし (稲畑汀子)
新緑の小さき庭に若き声  (久保田一豊)

桜の花が散った途端に、新しい命あふれる若葉の季節が訪れた。
庭は既に新緑、5月の風情を醸し出している。


もみじ かりん アメリカ
木の芽 ハーブ 土佐水木
なるこゆり どうだんつつじ 花筏
山吹 釣 蕗

若葉が風にそよぐ姿は落花とは違った爽快な風情です。
人間で言えばまさに青春時代。

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[ 2017/04/18 17:54 ] 季節のたより | TB(0) | CM(0)

花見

「サ」は田の神をさす。
「クラ」は座の意味。

すなわちサクラとは田の神が美しい花となって姿を現したところということです。
神が宿る神聖な木なのです。
古代の農民は桜の木にお酒や料理お供えをして、豊作を祈り、宴をしました。
これが「花見」の起こりです。

春雨に 争ひかねて 我が宿の 桜の花は 咲き初めにけり(万葉集)
花見にと 群れつつ人の 来るのみぞ あたら桜の とがにはありける(西行法師)

和歌に見られるように奈良・平安時代には花の宴が持たれ、
次第に桜を楽しむ行事へと変化をしてきました。
江戸時代になると花見は庶民にも広がり、
元禄時代には盛んに花見が行われるようになります。
「花のお江戸」というじゃないですか。

香川で桜の名所といえば、
特別名勝栗林公園、紫雲出山、公渕森林公園、亀山公園(丸亀城)、琴弾公園、
桃陵公園、亀鶴公園辺りでしょうか。

地元では、みろく自然公園、白鳥温泉、前山公園、誉田公園、とらまる公園、
千足ダムなど見所満載です。
ソメイヨシノの開花は例年より遅く、まだ咲き始め、来週が見頃になりそうです。

思い起こせば、若い頃は会社の直ぐ北が高松城内の玉藻公園、
昼休みには場所取り、弁当やお酒の準備で大わらわ、
夜はビール、花冷えでトイレの回数が多くなる、
架設トイレは長い行列、花見どころではなかった事を思い出す。

“花より団子” がいいという方も多かろう。
花見団子は先から赤(桃)・白・緑の三色で、桜色は桜で春を、
白は雪で冬を、緑は新緑で夏を表しています。
秋は?飽きないで食べてということ、いや四は陰数字だからであろう。

赤い蕾がで、白い花が咲き、散った後は緑の葉が出る。
紅白でお目出度く、緑は邪気を払う団子。
江戸時代の人は粋ですね。

でも今は団子より桜餅に人気がある。
関東はクレープ状の長命寺桜餅、関西は道明寺を使った桜餅です。

長命寺は向島にあるお寺。元禄四年頃、寺に住んでいた寺男、山本新六という男が
作ったという。 新六!!すごい。そういえばチョウヤの梅酒も新六だ。
道明寺は大阪の藤井寺にある尼寺です。

喰って、騒いで飲んで、酔っ払うだけが花見ではありません。
サクラの意味や人との歴史を振り返りながら、尊敬の念を込め、
花を愛でてみてはいかがでしょう。

夜桜は身体には毒です。風邪などを召しませんよう、花冷え対策もお忘れなく。


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[ 2017/04/06 13:58 ] 季節のたより | TB(0) | CM(0)

啓蟄(けいちつ)

河津桜

近所の「河津桜」が満開である。
桜と言えばパット咲いて、パット散るイメージがあるが、
早咲の河津桜は色も濃く、長く咲いているので楽しい。

河津桜みな手のとどく枝延べて (阿部ひろし)


今日5日は、二十四節気の三番目、「啓蟄」である。

陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり(暦便覧)

「啓」は開く・開ける、「蟄」は虫類が閉じこもる・隠れる、との意味。
中国では「驚蟄」と書く。

「蟄居を申し渡す」 なんていう言葉が江戸時代にはあった。
出てくるのではなく、武士や公家が罪により閉門の上、自宅の一室に謹慎させるもの。
啓蟄は生き物たちが春の陽気に誘われ地中から動きだす頃ということだ。

啓蟄の虫におどろく縁の上 (臼田亜郎)

またこの時期は木の芽時、山椒や柳の若芽が芽吹き、ふきのとうの花が咲く頃。
たけのこ、たんぽぽ、つくし、ヨモギたちも姿を見せてくる。
人間社会でも巣立ちの時節である。

「一雨ごとの暖かさ」、草木の母である雨が多くなってくる頃でもある。
「木の芽起こしの雨」「春雨」と呼んだりもする。
この雨は雷を伴うことがある。「春雷」とか「虫出しの雷」ともいう。

虫出しの雷おどろかぬ虫のゐて (桂信子)

これも「春の訪れ」を告げる一つ。
“くわばらくわばら”

◆「七十二侯」◆

●初候(七候):「蟄虫啓戸」(すごもりむしとをひらく)
 冬籠もりをしていた虫たちが出て来る頃。

●次候(八候)「桃始笑」(ももはじめてさく)
 桃の花が咲き始める頃。桃の節句と言われる所以です。

●末候(九候)「菜虫化蝶」(なむしちょうとなる)
 青虫(菜虫=野菜類を食べる昆虫のこと)が羽化して紋白蝶になる頃。
[ 2017/03/05 09:58 ] 季節のたより | TB(0) | CM(0)

弥生(やよい)3月

桜

PCを検査に出していたので更新が遅くなった。

昨日から3月。 気象学上での春に入った。
3月の声を聞くと、一気に春の陽気が漂いように感じられる。
今日の天気が正しくそうだった。

でも春の天気は「ふく・ふる・どん」だ。
「雨が降る」「風が吹く」「曇天」を繰り返えす。

3月の別名は「弥生(やよい)」。
「弥」は、いよいよという意味。
「生」は生い茂るという意味。
「いやおい」の略である、

雛月(ひなつき)、桃月(ももつき)、桜月(さくらづき)、花見月(はなみづき)とも呼ばれる。

3月の行事と言えば、何と言っても「桃の節句(ひな祭)」だ。
女の子が美しく成長して、幸福な人生に恵まれるようにと、
古くから日本に伝わる伝統行事です。

1日から14日までの間、法隆寺、薬師寺、長谷寺など奈良の古寺で、
仏への供養「修二会(しゅにえ)」が開かれる。
最も有名なのが東大寺二月堂、12日のお水取り、お松明だ。
もとは旧暦の2月1日から行われていたので、二月に修する法会という意味
をこめて「修二会」と呼ばれるようになった。
二月堂の名もこれに由来している。

お水取りが終われば「暑さ寒さも彼岸まで」、17日に彼岸に入る。
春分の中日を経て23日に彼岸が明ける。
いよいよ本格的な春がやって来る。

桜便りが聞こえてくるのもこの頃。
高松は29日頃の開花予報だ。

卒業式、入園、入学、就職、転職など新生活への準備が弾む頃でもある。
孫の入学もあるが、福岡から東京への転勤だ。
まずは住居探しから、娘家族にとっては忙しい月になりそうだ。

ホワイトデーの心配はない。
木の芽時だ、山菜でも採りに行って春を実感しようか!
28日は千利休の命日。千家では追善茶会が行われる。

◆歳時記◆

 1日 (水) 東大寺二月堂修二会(~14日)
 3日 (金) 桃の節句(ひな祭)
 5日 (日) 啓
 8日 (水) 国際女性デー
12日(日) 東大寺二月堂お水取り
14日 (火) ホワイトデー
17日 (金) 彼岸の入り
20日 (月・祝) 春分、春分の日
23日 (木) 彼岸明け、世界気象デー
25日(土) 電気記念日
27日(月) 表千家利休忌
28日(火) 裏千家利休忌

[ 2017/03/02 19:16 ] 季節のたより | TB(0) | CM(0)

梅を楽しむ

公園13

今冬はことさら寒さが身にしみる。
年のせいだろうか?

各地から春を知らせる梅だよりが聞こえる。
梅の香を聞かなくてはなるまい。
梅の名所、国の特別名勝「栗林公園」を訪ねた。

栗林公園は初代高松藩主・松平頼重(よりしげ)公(水戸光圀公の兄君)から
約100年の長き歳月に渡って造園されたものである。
水戸の偕楽園は9年、岡山の後楽園は13年。
日本一の庭園なのだ。
約170本(白系:65%、赤系:35%)の梅が咲き誇り、今が一番の見頃であるである。

公園007 公園019
公園012 公園014
公園015 公園018

日本に梅は自生しない。
天平時代に遣唐使が薬用として持ち帰ったものである。

♭梅は咲いたか 桜はまだかいな~

春の花といえば、桜だが、万葉の時代は梅だった。
咲き乱れ直ぐに散っていく桜と寒さに耐えながら長く咲き続ける梅、
どちらが好きでしょうか。
梅と鶯、香りもいい、実も食べられる。
桜は・・・?

梅を詠んだ有名句といえば・・

春さればまづ咲く宿の 梅の花 ひとり見つつや春日暮らさむ(万葉集:山上憶良)
わが園に梅の花散る ひさかたの天(あめ)より雪の流れ来るかも(万葉集:大伴旅人)
人はいさ心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける(古今集:紀貫之)
月夜にはそれとも見えず 梅の花香をたづねてぞ知るべかりける(古今集:凡河内躬恒)
東風吹かばにほひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ(拾遺和歌集:菅原道真) 
君ならで誰にか見せむ わが宿の軒端ににほふ 梅の初花(金槐和歌集:源実朝)
柴の庵によるよる梅の匂ひきてやさしきかたもある住ゐかな(山家集: 西行法師)
大空は梅のにほひに かすみつつ くもりもはてぬ春の夜の月(新古今集:藤原定家)
いく里の人にもをくれ春かぜのさそふ につきぬ梅のにほひは(吉田兼好
)

春もややけしきととのう月と梅(松尾芭蕉)
しら梅に明(あく)る夜ばかりと なりにけり(与謝蕪村)
今日来ずば明日は散りな む梅の花(良寛)
梅一輪一輪ほどのあたたかさ(服部嵐雪)
白梅やひと日南をあこがれぬ(石川啄木)
道ばたの風吹きすさぶ野梅かな(高浜虚子)  


あたりであろうか。

菅原道真はこよなく梅を愛した代表である。
晩年に福岡の大宰府に流され、都を立つときに詠んだのが上記の句。
後に梅の木が道真公のいる大宰府まで一晩で飛んで行ったという。
「飛梅(とびうめ)伝説」ともなり、殊に有名である。
この梅の木は現在も太宰府天満宮にあり、「飛梅」と呼ばれている。

道真公は讃岐にも縁がある。
886年から4年間もの間、讃岐国司の長官として讃岐守を務めている。

今日、2月25日は道真公の薨去(こうきょ)、亡くなられた日、命日である。
太宰府天満宮では「飛梅講社大祭」が、
京都の北野天満宮では、「梅花祭と梅花祭野点大茶湯」が催される。
道真公をまつる天満宮は全国各地にあり、野外でお茶をたてる野だてなどの
催しが行われる。
主菓子には多彩な梅意匠の和菓子が使われるのであろう。

梅見は桜と違い清楚な趣があります。
桜の花見は男性的、梅の花見は女性的と思うのは私だけか!
女性の皆様、まだの方はお近くの梅の名所に出かけてみてはいかがでしょう。
[ 2017/02/25 14:47 ] 季節のたより | TB(0) | CM(0)