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書 二筆

書 知好楽書 蝉しぐれ

友人から駄作だがと、書を二つ頂いた。いやいや中々の出来栄えである。
モダン系というか、アート的な書体、伝統を感じさせながら現代風の「和」と「洋」を取り入れた書体、
バランスもいい。感謝である。

一つは、
「これを知る者は、これを好む者に如かず、これを好む者は、これを楽しむ者に如かず」
という論語の教えを一言で表した「知・好・楽」。
仕事でも趣味でも、人生でも、それを楽しむ境地に至ってこそ妙味が出てくる。
私の人生訓、座右の銘を知っているゆえである。ブログのタイトルにも使っている言葉である。

もう一つは「蝉しぐれ」。
時節の言葉である。猛暑続きでアブラゼミも元気がないと思いきや、一週間の命、オスは必死に鳴いている。
朝から大合唱、夏の風物詩の一つとはいえ、風鈴とは違い暑い夏をますます暑くしてくれる。
一斉に鳴き始め、時には一斉に鳴き止む。音が降ってくる音の雨に打たれている感じさえしてくる。
“時雨”、上手く命名したものだ。
蝉時雨は暑苦しいが、言葉は美しい、書は色合いと言い、涼しげな感覚を呼び覚ましてくれる。
作者の配慮か!


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[ 2019/08/05 09:26 ] 作品 | TB(0) | CM(0)

四国へんろ旅

市長選、市議選と町はかまびすしい。
常日頃は市民とは殆ど触れ合いはないが、この時とばかり名前を張り上げ“お願い”を連呼する。
特に市議候補者、何を考え何をしたいのかよく分からない。
身近な選挙ほど関心は高いはずだが・・・これでは投票率は下がる一方である。

お遍路の静に去つて行く櫻 (高浜年尾)

桜が散る中、四国路は「遍路」シーズンに入っている。
白装束に納経箱を下げ、金剛杖、数珠、鈴を持ち、「同行二人」と書いた笠をかぶり歩いている姿を多く見かける。
中川大兄、今年は「同行29人」、29回目の巡礼を始めている。
「四国巡礼の本来の意味は、お寺を回るのではなく、お寺からお寺の行程にある。
その行程の内でも結願の88番から発心の1番に至る東かがわ道は非常に意味がある」

と力説する。
候補者には遍路・遍路道に関する提言は一口も無い。

四国へんろ旅歌詞
四国へんろCD

「四国へんろ旅」と題する歌である。
作詞は大兄、CDの遍路姿もご本人です。

[ 2019/04/17 08:27 ] 作品 | TB(0) | CM(0)

亥の置物

溝口作亥の置物

今年も福岡の親戚から干支の置物が届いた。
博多人形師、溝口堂央(とうよう)氏が製作したものである。
毎年60個しか作らない。その一つ、貴重なものである。
酉、戌もそうだが、師独特の作風、デザインも色使いも淡い柔らかさが滲み出ている。
十二支揃えばどんなにかすばらしいものか。
新年唯一の楽しみである。

溝口師は日本伝統工芸会の正会員である。
正会員は日本伝統工芸展で4回以上入選しないと資格は与えらない。
博多人形師の第一人者である中村信喬の内弟子として入り修業。
これまで西部工芸展、伝統工芸人形展、与一賞展、日本伝統工芸展などで数々の受賞に輝く。
九州国立博物館にも出展されている。
平成26年からは師の後継となり、博多祇園山笠中洲流の昇山笠の製作も行う。

[ 2019/01/05 18:46 ] 作品 | TB(0) | CM(0)

「善覚寺」に祀られている東堂師とDさんの作品

中川大兄から「当市引田の「善覚寺(真宗興正派)」の本堂に、ご友人故窪田東堂師の仏教版画色紙2枚が
掲げてある。またDさんが彫られた福禄寿も安置されている。」との案内を受け、この程拝観の機会をもった。
この作品は大兄がお二人から頂いたものではあるが、自宅に所蔵しておくよりも最善な所へと善覚寺に奉献されたのである。3月10日付で紹介した「涅槃桜」も同様である。

寺町といわれる通り、三寺連なっている。善覚寺の山門は引田城の門を移築したと伝わっていて立派な門である。ご住職に事情をお伝えしたが、丁度今からご門徒さんのご法要だが少しならと快く案内していただいた。

東堂氏色紙

立派な本堂に掲げられてある窪田師の作品。
右に、まず請う弥陀道場に入りたまい・・・
左に、観音勢至塵沙の衆 仏に従い・・・
ご住職によれば、「善導大師」が書かれた「法事讃(ほうじさん)」の一部、

 先請弥陀入道場
 不違弘願応時迎
  観音勢至塵沙衆
  従仏乗華来入会


「まづ弥陀を請じたてまつる、道場に入りたまへ。弘願に違せず時に応じて迎へたまへ
観音・勢至・塵沙の衆、仏に従ひ華に乗じて来りて会に入りたまへ」
ということ。これを二枚の版画で表現している。二枚で一つと言うことです。
法要の最初のおつとめ、弥陀如来(脇士の観音菩薩・勢至菩薩など)を召請する文です。
とのことであった。

善導大師(ぜんどうだいし)とは
浄土宗の高祖、中国・唐における浄土教の大成者(613~681)。
浄土宗の開祖、法然上人(1133~1212年)は時代を超えて善導大師を師と仰いだ。
日本における南無阿弥陀佛の浄土教信仰は、この善導大師の役割が大きく貢献しています。


福禄寿

本堂右室に大事そうに安置されているD師が彫られた一刀彫の「福禄寿」である。
私も中川大兄からの根付の「ミニ達磨」と「福禄寿」を頂いた。(2017.7.21日付ブログで紹介)
福禄寿は七福神の一つ、実にきめ細かく見事に彫られている。
福は幸福、禄は俸禄、寿は長寿の三徳を具現化したもの、大変な人徳をもった神さまである。
頂いた物と同様のお姿であるが、少し大きいようだ。

井筒屋敷や町並み散策、ひな祭りなどで引田へ行く機会があれば是非ご訪問下さい。
[ 2018/10/15 08:13 ] 作品 | TB(0) | CM(0)

中川大兄来訪

この度28回目の四国巡礼を終えられた中川義博大兄が今朝来られた。
25回で終えようと思ったが、私の病気を聞き、治癒祈願を込めて再び巡礼を決意されたのだ。
巡礼は本来の自分を見つける旅、仏性を開眼する旅なのに、他人までも背負っての旅なのである。
何と有難いことではないか!感謝の域を超えて言葉もない。26回目以降はそれを続けている。
「巡礼はあえて極寒・猛暑とする。四国遍路の旅は終着駅がなく、道は永遠に続いている」と言われる。
既に弘法大師空海に近づいているのではないかとさえ思われる。


納経帳28回

納経帳を開け、八十八ヶ所を丁寧に拝見する。まるでお参りするようにだ。
どのお寺も重ね印で真っ赤である。大兄の足跡の証である。重さと共に毎年有難さが増しているように思う。
これを見れば“閻魔大王”も驚くだろう。極楽浄土の通行手形のように映る。
拝み手に持ち抱かせてもらった。



四睡図全体四睡図拡大

ご友人の故窪田東堂氏の版画「四睡図(しすいず)」、山に月を配しているのは珍しく、秋にいいと再度見せていただいた。四睡図は、豊干(ぶかん)禅師、寒山及び拾得が虎と共に睡る姿が描かれた禅の境地を示す禅画である。
寒山・拾得といえば中国蘇州にある「寒山寺」、窪田氏はこの寺で修業した経験がある。
♭鐘が鳴ります寒山寺
西條八十作詞「蘇州夜曲」の最後の行に登場する。
森鴎外の小説「寒山拾得」や坪内逍遙の長唄舞踊劇「寒山拾得」などでも知られている。
喜多川歌麿、黙庵、円山応挙の一番弟子長沢芦雪、池大雅、富岡鉄斎なども描いている、
禅画の最高峰、禅の究極の悟りを表している図である。
窪田氏は二幅作成し、一つは寒山寺に寄贈、もう一つが中川大兄に、世界に二つしかない貴重なものである。
十三夜まで拝借させて下さい。


斬られた涅槃再生

市の許可を得、大兄が植えた白鳥神社裏の「涅槃桜」、市の不手際で伐採されたが何とかここまで復活した。
だが大きくなるには何年かかるだろう。

[ 2018/10/04 15:45 ] 作品 | TB(0) | CM(0)