亥の子

「十月亥の日に餅を食えば、万病を除く」

今日は旧暦10月の最初の亥(い)の日です。
猪の多産にあやかり新穀でついた「亥の子餅」を食べ、
無病と子孫繁栄を祈る日です。
「亥の子の祝い」、「玄猪(げんちょ)」、「亥の子祭り」ともいいます。

中国や四国地方では子供たちがわら束や石で地面を打ってまわり、
家々から餅をもらってくる亥の子突き といった行事が各地で残っている。

現代では亥の子って何? でしょうか、
少子化の今、この風習を全国的に復活できないものかと思う。

1亥の子餅

亥は中国の陰陽五行説では水性に当たり、火難を逃れるという信仰があり、
茶道では、亥の日に「炉開き」をします。
5月に摘まれた新茶を納めた茶壷の口を切って使い始めるので「口切り」ともいいます。
茶人にとっては心も新たに新茶いただくわけで、正にお正月の気分になる時節です。

また炬燵開きの日でもあります。

でもいずれも少し遅いようです。
既に炉開きされている所が多いのではないでしょうか。
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[ 2017/11/20 09:05 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)

レンコン

神世に天より流れ来し水沼なり、生ふる所の蓮根、味いとことにして、甘美きこと、
他所に絶れたり、病有る者、この蓮を食へば早く差えて験あり 
(「常陸風土記」(713))

レンコンは「蓮根」と書くように、地下茎という茎がふくらんだもの。
歴史は古く、弥生時代には存在したとされている。
食用とされたのは平安時代頃。在来種は茶系でほっそりと細長く、柔らかく粘い。
現在広く出回っているレンコンは、明治時代に中国から導入した品種を改良したもの。
粘り気が少なく、シャキシャキとした食感が特徴である。

私はレンコン大好き人間である。
独特の歯ごたえが堪らなく好きなのだ。だから切らしたことがない。
1年中出回っているが、旬は秋から冬。今がまさにその時季である。

レンコンの日」と言うのがある。
11月17日。これは1994年のこの日に、レンコンの一大産地である茨城県土浦市に、
全国の蓮根産地の代表が集まって、「蓮根サミット」を開いたのを記念して制定されたもの。
一方、茨城に次いで収穫量全国第2位。大阪中央卸売市場では約90パーセントという
圧倒的なシェアを誇っているのがお隣の徳島。
11月8日を「徳島県れんこんの日」としている。
『いい(11)は(8)す=良い蓮』の語呂合わせである。

そこでレンコン三種作った。

レンコン3種

① レンコンとサツマイモの甘辛煮
 何れも今旬の徳島産、芋は鳴門金時
② レンコンと落花生のサラダ
  さぬきでも生落花生は採れるのです。今が旬、塩ゆでしてから使います。
  味付けは芥子マヨです。
生落花生 落花生の塩ゆで

③ レンコン餅の揚げ出し
  レンコンとをすりおろし、薄口醤油・塩・片栗粉をまとめ揚げます。
  銀杏や海老などを包んでも美味しいです。

柔かい先端部分はサラダに、歯ごたえがある中央部分は天ぷらに、
硬い根元部分は煮物に使われます。

鉄分やタンニン、ビタミンC・B12、カリウムが含まれ栄養価に富んでいます。
昔から風邪の予防と咳止め他、血液の浄化と増血作用などに効果があるとされています。

ここ2週間余り咳やたん、のどの痛みに襲われました。
レンコンのおろし汁にしょうが汁、塩を入れ、熱湯を加えた「れんこん湯」、良く効きます。

レンコンの穴は9-10個、これは通気孔です。
「見通しがきく」というところから、縁起物として、「おせち料理」に欠かせません。
[ 2017/11/18 13:28 ] 食材 | TB(0) | CM(0)

鍋料理

冬将軍がじわじわとやってきている。
今日は師走並の寒さとなりそうだ。
今夕は会社の同期会、“獅子の会”がある。
がっちり防寒対策をしなきゃ。

又例の寄鍋にてもいたすべし(高浜虚子)

11月7日は「鍋の日」だった。
寒くなってくると、温かい鍋料理が恋しくなる。
鍋料理は手間いらず、和風、洋風、中華など幅広い味が楽しめる。
しかも野菜が沢山食べられ、栄養バランスもよく、体も温まる。

「日本書紀」に登場している位だから奈良時代から食べられている伝統ある料理である。
鍋料理は極めて多様だ。郷土料理として食べられているものも沢山ある。

例えば北海道の「石狩鍋」、秋田の「きりたんぽ鍋」、福島・茨城の「あんこう鍋」、山梨の「ほうとう」、東京の「深川鍋」「桜鍋」「ちゃんこ鍋」「柳川鍋」、京都「湯豆腐」、奈良の「飛鳥鍋」、兵庫県の「牡丹鍋」、広島の「牡蠣の土手鍋」、山口の「ふぐちり(てっちり)」、福岡の「水炊き」「もつ鍋」、鹿児島の「ぼっけ鍋」等々北から南まで実に様々ある。

四国では徳島の「鯛の兜鍋・ちり鍋」、高知では「クエ鍋」、坂本龍馬の好物だった「軍鶏(しゃも)鍋」、愛媛の「芋炊き」、そしてご当地香川は「打ち込みうどん」「鍋焼きうどん」「うどんすき」とやはり“うどん”である。

ミツカンによる2016年度「鍋定期調査」(20〜69歳計4,000名)によると、
9月~2月までの間で、鍋を食べた回数は平均で17回/人。
11~20回とする家庭が3割を占めている。
年齢別では50~60歳代が多く、地域別では⻄⾼東低。
中国・四国19.4回と最も多くなっている。
内容別ではしょうゆ味の鍋(寄せ鍋・ちゃんこ鍋など)や、おでん、水炊きなど、
昔からある定番の和風鍋が多い。

塩レモン鍋

今年のトレンドは“フルーツ鍋”、1位はレモン。しかもジェニック鍋だとか。
体に良い鍋、SNSなどにおいて“写り映えする鍋”、時代を反映してますね。
そこでミルフィーユ塩レモン鍋(白菜・豚肉・白ネギ・大根おろし)を作ってみた。

鍋料理はワイワイガヤガヤ一つの鍋を皆で突き、楽しく触れ合いをより深める効果もある。
だから地域の特産物を使った郷土料理が発展してきた。
各家庭にもそれぞれ独自の鍋がある。

冬将軍 決まりだ今夜 鍋にする

一人鍋じゃね・・・

[ 2017/11/16 07:15 ] 料理 | TB(0) | CM(2)

七五三

境内に動く彩り七五三 (嶋田摩耶子)

11月の最大行事と言えば「七五三」。
土日ともなれば各地の神社は賑わっている。
その微笑ましい姿を見ると親の愛情や子供の喜び、家族の強い絆が伝わってくる。

私は七五三を祝ってもらったという記憶はない。
戦後でもありしかも関西、こうした風習は定着していなかったのではないかと思う。

娘三人には三歳、七歳時に祝った。
孫たちの成長を七五三で確認する慶びもひとしおである。
今年は末娘の子、長男が五歳、長女が三歳になった。
近くでもあるし、楽しみにしていたが連絡はなし。
嫁ぎ先の氏神様で既に済ませたようだ。

かつては「七歳までは神のうち」とされ、乳幼児の死亡率が高かったことから
七歳まで無事に生きた子供を三歳、五歳時に氏神に見せて感謝する通過儀礼
としての意味合いがあった。
医学が進歩した現在では、7歳までの生存率はほぼ100%。その意味合いは薄れている。
寿命100歳時代、そこからがずっとずっと長い。

三歳には男女児とも髪を伸ばし始める「髪置」、五歳には男児が袴を着る「袴着」、
七歳には女児が大人の女性と同じ幅広い帯を締め始める「帯解」のお祝いをする。
昔の公家や武家社会の儀式に根ざしたものだ。

本来は、数え年に行われていたが、現在では満年齢で行われる。
七五三に食べる紅白の細長い棒状の千歳飴は、子供の健康と長寿を願った縁起物。

11月15日、七・五・三、全て奇数です。
これは奇数を縁起の良い数と考える中国思想の影響からきています。
桃の節句(3月3日),端午の節句(5月5日)、七夕(7月7日)も同じなのです。
7+5+3=15。
11は12月までの最大の奇数月、最良の祝い日なのです。

 参考
[ 2017/11/15 06:33 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(2)

枯葉・落葉

桜落葉八重桜

いつの間に桜紅葉の落葉して(稲畑汀子)
桜の木枯葉を付けしままの枝

庭の陽光桜が完全に落葉してしまった。
八重桜はまだ枯葉のまま、落つるのはこれからだ。
咲く時期が違うから落葉も同様、ズレがあるのだろうか?

花水木土佐水木やなぎ

花水木もほぼ葉を落としている。
これらは他より早く落葉して、春の準備に入るということか? 
土佐水木や柳はまだ落ちる気配はない。

落葉樹はすべて葉を落とす。
桜や柿の落葉は色が美しく、季節感を味わう室礼に良く活用している。

紅葉

紅葉も赤みを増してきた。紅葉狩りも間もなくだ。

ただその後がいけない。落葉に悩まされるからだ。
取っても取っても、落葉は毎日降ってくるからキリがない。
数年前までは毎日丁寧に取っていたが止めた。

親父は「木には虫も来る、葉も落ちるが自然のままも一興、風情だ」と言っていた。
最近は落ちてしまってから一掃することにしている。
落葉の絨毯もいいものだ。

あれは遠い想い出 やがて消える灯影(ほかげ)も
窓辺赤く輝き 光みちたあの頃
時は去りて静かに 降りつむ落葉よ
夢に夢を重ねて ひとり生きる悲しさ
木枯し吹きすさび 時は還らず
心に歌うは ああシャンソン 恋の唄.

暮れゆく秋の日よ 金色の枯葉散る
つかの間燃え立つ 恋に似た落ち葉よ
いつの日か抱かれて 誓いし言葉よ
はかなく ただ散りゆく 色あせし落ち葉よ

日本語詞:岩谷時子


「枯葉」と言えばシャンソンの代表的な名曲「枯葉」を思い出す。
生誕は1946年、私と同じである。
日本では高英男、淡谷のり子、越路吹雪、岸洋子、ペギー葉山など多くの歌手が歌った。

枯葉散る 夕暮れは来る日の寒さを もの語り・・・

五輪真弓が作詞作曲の「恋人よ」の歌いだしである。

俳句の世界は「落葉」、歌の世界では「枯葉」。
私たちを叙情的な気分にさせてくれる秋の情景である。
こうして季節は秋から冬に向う。

[ 2017/11/12 18:25 ] 草木 | TB(0) | CM(0)