FC2ブログ










秋の忘れ草(アキノワスレグサ)

秋萱草開花秋萱草萎んだ姿

野萱草(ノカンゾウ)の変種、遅咲きだから秋の野萱草とでもいおうか、アキノワスレグサが咲きだした。
九州南部および南西諸島に自生する花である。

かた時も見てなぐさまむ昔より憂へ忘るる草といふなり(藤原兼輔)
萱草やこゝに芽をふく忘草(正岡子規)


藪萱草、姫萱草、浜萱草、黄菅(キスゲ)、日光黄菅(ニッコウキスゲ)、夕菅(ユウスゲ)などは同属である。
何れも葉は刀身状、夏、百合に似た橙色の花を咲かせるが一日花である。
別名「忘れ草(ワスレグサ)」と言われ万葉の時代から歌に詠まれた。

夏に咲くから秋になれば「憂いを忘れさせる草」というが、この花は秋に咲くのである。
何処が忘れ草? 私にはよくわからない。昔の女性は切り取り、身につけていたのであろうか?
でも一日花をどうしてつけられようか、儚いだけではないか!

よく似た花にヒガンバナ科の「狐の剃刀」というのがある。初秋の花である。
間もなくお彼岸、彼岸花が咲く。
紅・白・黄色まだ立ち上がってないが大丈夫だろうか?
スポンサーサイト



[ 2019/09/17 07:35 ] 草木 | TB(0) | CM(0)

老人の日と敬老の日

敬老の日娘等は素知らぬ顔をして(熊谷みどり)

今日9月15日は老人福祉法で定められた「老人の日」、15日~21日までを「老人週間」としている。
老人を尊敬し、長寿を祝うとともに老人の福祉についての国民の関心と理解を深め、老人に対し、自らの生活の
向上に努める意欲を促すという意味合いがある。
また明日16日は「敬老の日」、国民の祝日である。敬老の日は日本以外の国にはないようだ? 

三人の娘達は素知らぬ顔、そうか まだ老人とは見ていないのだ!
65歳は老人? 基準もそろそろ見直す時期にきているのではないか。統計的にも減るではないか。

全国の100歳以上の高齢者が前年比1453人増の7万1238人となったと厚労省から発表があった。
49年連続、半世紀にわたってで過去最多を更新しているのだ。
その要因は、医療技術の進歩や健康増進、介護予防など複合的なものと分析。
その内、女性が6万2775人とほぼ9割を占めている。
老人福祉法が制定された昭和38年には153人(男性20人、女性133人)だったからすごい勢いで増加している。

最高齢は116歳、世界一である。人口10万人当たりの100歳以上の高齢者数は56.34。
都道府県別では、高知が101.42で7年ぶりに1位。鹿児島が100.87で続き、前年まで6年連続1位だった島根は99.85で3位だった。
香川は837人、前年から19人増えた。女性746人、男性91人、人口10万人当たりでは87.01で全国8位である。
上位10位までに中国・四国・九州から8県が入っている。西高東低である。
10年後には18万人を超えると推計している。
平均余命で考えると、『人生100年時代』の到来も現実味を帯びてきた。

結構なこととではあるが、一方で「人口減少」は深刻だ。
現在、日本人の人口は1億2470万人余、10年連続で減少している。
昨年は43万人の減少。今後30年で2000万人以上減少、2065年には8808万人、65歳以上の老年人口比率は38.4%となり、ほぼ4割が高齢者になる。
今後も減り続け、2100年には、5972万人、現在の約半分にまで下がると推計されている。

老年人口が4割ということは、15歳から64歳までの「生産年齢人口」は5割ということである。
働ける人が2人に1人の時代になるということだ。これでは現在の経済規模は維持できない。
維持するとすれば、出生率の上昇、不足分を外国人で補う、定年を廃止し働き続ける、労働時間を倍増する、女性を全て働かす、ロボットやAIの導入強化などが考えられる。
働き方改革が叫ばれる中、現実はそう簡単なことではない。

その道筋を示すのは政治の責任だ。
与野党とも事の重大性を認識し、有効な対策を急がねば日本は大変なことになる。


[ 2019/09/15 06:52 ] 記念日 | TB(0) | CM(0)

十五夜の月

19年十五夜1

待宵や星に寄りそひ雲に入る (田中清子)

昨夜は虫の音を聞きながら あなたを待ち詫び仰ぐ空 まるで待宵のようだった。
名月は雲に入り、なかなか姿を現さぬ。

ようやく出現したのは22時過ぎだった。団子に抹茶はすでにない。待った甲斐はある。

あかあかやあかあかあかやあかあかやあかあかあかやあかあかや月(明恵上人)

しばらく良夜を楽しんだ。

1か月後の旧暦9月13日は「十三夜」である。「後の月」ともいう。
十五夜を鑑賞したら、必ず十三夜も鑑賞するのが、日本の伝統的な月見の考え方だ。
そうでなければ「形見月」といって、忌み嫌われてきた。
新暦では10月11日に当たる。 「十三夜に曇りなし」 
きっと晴れるだろう。

関東では「十日夜(とうかんや) 」、別名「三の月」といい、旧暦の10月10日にも月見をする習慣もある。
新暦の11月6日にあたる。月は6割程度、農作物に感謝する日である。

この三つを全て見ると縁起がよいとされている。今年は三つ楽しみましょう。


19年十五夜2
[ 2019/09/14 08:55 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)

今宵は「十五夜」

十五夜の室礼19

月々に月見る月は多けれど 月見る月はこの月の月(よみ人しらず)

今宵は令和最初の「十五夜=中秋の名月」。
今朝は小雨模様、猛暑は和らいできたももの今夜は生憎の曇り空。月は現れるだろうか?

平安の貴族は池に船を浮かべて、お酒を飲んだり雅楽を奏でたりしながら、水面に映った月を愛でていた。
優雅な遊びだ。 「栗林公園」では昨夜から小船に乗った観月会を催している。
一方、庶民は里芋を食べながら、ただ純粋に月を眺めていた。 だから「芋名月」ともいう?

十五夜とは、旧暦の8月15日の夜のこと。
7月を初秋、8月を仲秋、9月を晩秋と呼んでいたから「中秋」という名がついた。

さて、今宵はどのようにして月を愛でようか?
酒はやめている。団子にお抹茶としよう。手水鉢に月は映るだろうか、いや映すのは大変だ。
十五夜は、先祖の供養とともに秋の収穫を祝い感謝する行事である。
ススキを供えるが本来は稲である。収穫前なのでススキは見立てなのだ。
団子は十五夜に因んで一寸五分(約4.5cm)大、月のように丸く作り三宝に供える。
いずれも15が基本だが、多いので5つにしよう。これでもOKなのだ。

置き方は、お月様からみて右側にお団子、中に里芋などの野菜や果物、左側にススキを置く。
今宵は小望月(こもちづき)。中秋の名月が満月になることは意外に少ない。
望月、満月は明日なのだ。

めぐり逢ひて見しやそれとも分かぬ間に雲隠れにし夜半の月影(紫式部)
秋はただ 今宵一夜の 名なりけり 同じ雲居に 月はすめども(西行)


望むべきは後者なのだが、雲のまにまにもまたいいもの。
月なくば・・・風情はおつるが庭の灯りか。
[ 2019/09/13 07:53 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)

すだち(酢橘)

すだち 明石君

名物の一つに酢橘阿波土産 (宇山白雨)

同級生から今年も「すだち」をいただいた。彼の庭に植えているものだ。
すだちは阿波徳島の名産。全国シェアはほぼ100%である。

今では全国的に知れ渡ったが、昔、東京の友人に送ったことがある。
「硬くて剥けないし酸っぱい、こんなミカンはいらん」と言われた。
すだち、知っているものと思って食べ方を知らせず送った私が悪い。関東の方には馴染みがなかったのだ。
電話で使い方を伝えたところ、早速これはいいと感謝された。
以降すだちファンになったことはいうに及ばず。

ゆず、すだち、かぼす、「香酸柑橘類」と呼ばれる香りの良い柑橘類である。
かぼすは大分産がほぼ100%、当地ではあまり使わない。やはりすだちである。

青い皮をすりおろすとより風味が出る。わさびに混入したら絶妙である。
一般的には半分に切り、果汁を絞って使う。酸味の中に特有の風味と芳香がある。
秋の味覚、秋刀魚、焼き松茸、土瓶蒸しには不可欠である。
冷やっこ、焼き魚、刺身、吸い物・・・和食によく合う。焼酎や紅茶などにも調和する。

「ゆず」は高知県の特産品であるが、四国のシェアは8割。香酸柑橘類では一番愛されている。
すだちが終われば黄色いゆずが出回る。
歴史的にはゆずが一番古く、奈良時代に遣唐使により中国から渡来したとされている。
すだちとかぼすは近縁なのである。
[ 2019/09/12 08:26 ] 食材 | TB(0) | CM(0)