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穀雨(穀雨)

オダマキ

芽吹かざる一樹をつつむ穀雨かな(田中藤穂)
窓あけて見ゆる限りの春惜しむ(高田蝶衣)


今日は二十四節気のうち6番目、春最後の節気、「穀雨」です。
穀雨とは稲や麦などの穀物の芽吹き助ける雨という意味である。
農耕民族ならではの呼び名ですね。

春は雨の季節。「春雨」、「甘雨(かんう)」、「春霖(しゅんりん)」、「菜種梅雨(なたねづゆ)」、「催花雨(さいかう)」など様々な名で呼ばれる雨が降る。
春雨は美しうなるものばかりではない。この所ぐずついた花荒れ野天気が続いた。
だが、今日は晴天、高松では26度を超す夏日、若者の中には半袖姿も見かける。
早くも台風2号が発生、動向が気になるが本土には影響なさそうである。

昔の人は「雨は花の父母」と言った。雨は野山の草木の成長も加速する。
花水木、山吹、ツツジ、サツキ、藤、牡丹など晩春から初夏の花たちの芽吹きを促す雨である。
野山が一斉に芽吹き、その色合いを生き生きと変化させるため「山笑う」とも表現される。

穀雨の節気が終わり頃には、八十八夜(5月1日)となる。
立春から数えて88日目。茶摘みが始まり、香りの良い新茶の季節が訪れる。
今年の出来はどうなのだろう。楽しみだ。
「八」「十」「八」組み合わせると「米」、当地はこれから田植えのシーズンに入る。

次の二十四節気は「立夏」、4月17日から5月5日までは「春の土用」となる。
土を動かすことは「凶」とされているが田植えは別格?である。


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[ 2021/04/20 18:38 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)

蓬餅・草餅

八重落ちる21.4.18

八重の桜も春の嵐に吹き荒れかなり散った。春も終盤に差し掛かった。

コロナ第4波到来、香川県でも連日二桁の感染者出ている。
ワクチン接種の接種券が来たが予約はできない状態である。
蟄居状態が続き、一人悶々とした日々でブログも停滞気味、病気か?
と心配してくれている方もいようかと思うが・・・閉塞病かも知れない。

今日は東かがわ市で市役所からひとの駅三本松までの間で「聖火リレー」が行われる。
昭和39年には見に行った。200m程歩けば見にいける。
人生最後の機会だが今回はパスせざるを得ない。


鄙はものゝ蓬の餅も四角なる(正岡子規)
はゝこぐさ加へて草の餅搗かん(飴山實)


14日は「旧ひな祭り」であった。ひな祭りには「菱餅」が欠かせない。
女の子の健やかな成長や厄除け、子孫繁栄、長寿を願って飾られる。
緑・白・緑の3色、菱形の餅である。
緑の餅は、昔は母子草を使っていた。春の七草の御形(ごぎょう)のことである。
だが“母と子を搗くのは縁起が悪い”とのことで、この時期に芽吹く「蓬」に代わったのである。
これが蓬餅、関東では「草餅」と呼ばれる。

よもぎ 過去

蓬摘ひとつみの香を確かむる(小野タマ枝)

蓬は野原や河川の土手などに自生している身近な草である。
葉の形からわかるとおりキク科に属する。
子供の頃にはよく採りに行かされた。
蓬餅だけでなく、天ぷらやお浸し、あえ物にしていた。
古くから食用だけでなく漢方やお灸のもぐさなど万能薬として珍重されてきた。
今は何か綺麗ではないとの思いから採って使うには抵抗がある。

おらが世やそこらの草も餅になる (小林一茶)

蓬餅、長らく食していない。ふんわりとしてあの独特の香りが食べたい。
新芽でないと美味しいお餅は作れないが、今は乾燥蓬が売られているので便利だ。
上新粉と白玉粉の割合は7対3、蒸して、蓬を入れてよく撞き、餡を包めば簡単にできる。
新芽でないので香りは劣るが、むぎゅっとした食感と優しい甘さのあんこが口いっぱいに広がる。
何年ぶりだろう、桜餅もいいが蓬餅も懐かしい味で捨てがたい。
日課の散歩も停滞気味、コロナ太りに要注意だ。

草餅21

蓬は薬効や豊かな香りから、魔除けの力があるとされる。
端午の節供には、菖蒲と一緒に菖蒲湯に入れたり、軒先に菖蒲と蓬を飾ったりする習わしがある。
今年は菖蒲&蓬でW湯、これで勝負しようか!!

[ 2021/04/18 09:10 ] お菓子 | TB(0) | CM(0)

木香薔薇(モッコウバラ)が満開

春を代表する花と言えば「梅・桃・桜」を思い浮かべる。
この3つの花はとても似ている。
それもそのはず、何れも「バラ科」の植物なのである。
花だけでなく、品種を違えば実を収穫して果物として食べることができる。
リンゴ、梨、枇杷、イチゴ、サクランボなどもバラ科である。


モッコウバラ黄21モッコウバラ白21

今年は何でもが早い。バラと言えば、住宅地の各庭には木香薔薇が既に満開だ。
原産は中国、黄色の八重が多く、生垣によく目立つ。白よりも少し早く咲くようだ。
つるバラと呼ばれて枝にはトゲがなく、花の直径は2~3cmほど、小さな花を大量に咲かせる。
和名は芳香剤の「木香」の香りに似ていることから付けられたといわれている。
白の方が強い香りを放つ。

花言葉は「あなたにふさわしい人」、何かに寄り添って伸びていくつるバラの性質に由来している。

「五月のバラ」、歌の題名にもあるように、5月と言えばバラのシーズンである。
まだ蕾状態であるが、今年は一週間ほど早まるだろう。見頃は今月下旬からGW始めか!


21年4月9日バラ
[ 2021/04/12 06:32 ] 草木 | TB(0) | CM(0)

お花見

八重桜21.4.11

春の風が運ぶ花粉、黄砂、PM2.5に悩まされてきたが、少し落ち着いてきた。
気候も夏日があったこと思えば、最近は寒い日が続いている。
今年の桜前線は観測史上最も早く、既に秋田まで北上している。

年寄の一つ年とる花見して(平畑静塔)

例年ならば同級生とお花見をしていたが、昨年、今年と中止である。
染井吉野はすっかり葉桜となった。最後の八重桜が7分咲きとなった。
桜漬けにするなら今が採り頃である。隔年おきに採っている。今年は採らない。
濃いピンク色の大柄な花びらが澄んだ青空によく映えている。
花と同時に新緑の葉っぱも彩られるので、コントラストも美しい。

昨日は桜を独り占め、花見としゃれこんだ。
花見といえばお弁当、江戸の昔からお花見には欠かせない。
段重ねの重箱が定番だが、一人じゃ不必要、「松花堂弁当」を作った。

松花堂弁当

さまざまのこと思ひ出す桜かな(松尾芭蕉

花見には付き物のお酒は禁酒している。まずは昨年の桜漬けで「桜茶」を飲み干してからお弁当。
春愁、春かなし、一人花見は淋しさもあるが、過去の様々な花見が脳裏に蘇る。
桜は人の心を美で満たすだけではない。もの思いに誘って心をかき乱す花でもある。
最後は「桜餅」で仕上げ、関西風の道明寺でなく、関東風の桜餅とした。

桜餅関東風

それにしても日本人はどうしてこんなに桜が好きなのであろうか? 
“パッと咲いてパッと散る”。満開の豪奢さと、散り際のはかなさに美意識を感じるのだろう。

昨年、今年とコロナ禍で花見の宴をすることはできないが、桜の名所を訪ねた人は多いだろう。
来年こそは花見の宴をしたいものだ。


[ 2021/04/11 08:09 ] 季節のたより | TB(0) | CM(2)

清明(せいめい)

野田池桜21

ひと日野に清明の気をほしいまま(仙石君子)

今日は二十四節気の一つ「清明」。また次の「穀雨(4/20)」までの期間を指す。
清明は「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」の略である。
季節は晩春、清らかにして明るい日差しが指し、草木の花が咲き始め、万物に清朗の気が溢れてくる。
桜前線は速いスピード北上し、四国路は花吹雪が舞い、川面の花筏が風情を醸し出している。

我家の「八重桜」も数輪開花した。例年より10日も早い。


庭の八重21.4.4

新年度も始まったが、入社式や入学式は新型コロナで様変わりだ。
お花見や歓迎会などの恒例の行事も同じ。同級生との花見も昨年に引き続き中止。
同期入社の懇親会も長らく開かれていない。
例年なら春爛漫!様々な「始まり」の期待に心躍る季節なのだが…閉塞感が漂う。

こんな時にはお茶に限る。後一か月もすれば「八十八夜」、新茶の季節である。
清明前に摘んだ茶葉を「明前茶(めいぜんちゃ)」、清明から穀雨までに詰まれた茶葉を「雨前茶」、
穀雨以降の茶葉を「雨後茶」という。
清明の時期に摘む茶葉は、特に香りと甘みがあり、最高級茶とされている。
飲みたいが・・・

今日は「三隣亡」、大凶日とされている。だが江戸の昔は「三輪宝」、目出度い日であった。
いつ悪い日に変わったのか? 迷信に惑わされないでおこう。

子供の頃、春休みには野に出て遊び回っていた。孫たちは今日で春休みは終わるのだろうが、
野外でのんびりと春を楽しむことはない、いや出来ないのだ。可哀そうだと思う。
多感な時期に自然と親しむことは感性を豊かにする。多難な時代である。

[ 2021/04/04 08:31 ] 季語・歳時記 | TB(0) | CM(0)